ごくせん・第9話
なんと、前回第8話の視聴率が30.0%を達成! 最終話を待たずして、とんでもないことになってきました。っていうか、裏番組がどうも弱いような? 半ば諦めの念が見えるような? そう思えたりもしますが・・・。ところで、このドラマの後に放送される「エンタの神様」も、その影響を受けて毎回高視聴率。「ごくせん」効果で最も美味しい思いをしている番組ですね。
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○日本テレビ系「ごくせん」
第9話「父と息子涙の絆…」
隼人(赤西仁)らが桃ヶ丘女学園との合コンを計画。ヤンクミ(仲間由紀恵)にはボウリングをするだけだと嘘をつく。その夜、カラオケルームで催された教師たちの懇親会に参加したヤンクミは、ホワイトデーに九條(谷原章介)から何ももらえなかったとヤケ酒をあおる。そんな中、隣の店にヤンクミたちがいると知って慌てた隼人らは、金を払わずに店から逃げ出し、警察に捕まってしまう。警察庁に勤める竜(亀梨和也)の父・信也(宅麻伸)の計らいで事なきを得たが、翌日から竜は学校に来なくなる。
第5話のバレンタインデーの話に対して、今回第9話はホワイトデーの話をサブストーリーとして持ち出してきました。レビューを執筆した今日3/14はそのホワイトデーで、タイムリーな投稿に(笑)。黒銀学園に勉強会目的の九條先生が現れ、ヤンクミに返したい物があると告白しました。ヤンクミはバレンタインデーのお返しだと思ってかなり期待していたけど、返された物とはなんと「ごくでか」という刑事(デカ)もののマンガ本! 本家「ごくせん」のマンガ本のまんまだ(笑)。しかも現時点と同じで10巻まで出ているのかよ・・・という局所的なツッコミは置いといて。その日は3年担任の慰労会の日で、会場は和風ダイニング「左大臣」。また、黒銀学園3年D組の生徒たちと桃ヶ丘女学園の生徒たちの合コンの日で、会場はカラオケ「右大臣」。「両会場が隣同士」というのはドラマらしいことだけど、「店名が酷似」というのはオーナーが同じってこと?(なんてまた考えてしまう) 予想通りこの2団体がひょんなことから鉢合わせしてしまうわけで、3年D組の生徒たちはダッシュで逃げ出したけど、お金を払うのを忘れてしまった主要5人の竜(亀梨和也)、隼人(赤西仁)、土屋(速水もこみち)、武田(小池徹平)、日向(小出恵介)は警察に捕まってしまいました。ヤンクミも慌てて駆けつけたけど、呆気なく釈放。どうやら竜の父親・信也が先方と話をつけてくれたためらしいけど、その父親はなんと警察のお偉いさん! 署内で親子が顔を合わせ、タクシーで一緒に帰ったけど、二人の仲は何やら険悪な様子?
翌日、黒銀学園に出向いた信也に黒川理事長(井上順)たちが謝罪。信也によれば、以前から竜の登校を望まなかったようで、しかも来月からカナダへ行かせるらしく、竜もそれを承諾しているらしい? 理事長が言うには、竜に卒業資格だけ与えて、登校や卒業式の出席は必要無いらしい? この事態にどうするべきか分からないヤンクミは、3年D組の生徒たちにもそのことを伝えて“大相談大会”。そこで動いたのが隼人たち4人でした。その夜4人は、小田切家の敷地内に忍び込んで竜を解放しようと目論んだけど、その時セキュリティシステムの感知で駆けつけた警備員たちに見つかってしまった! 何とか竜は逃がせたけど、4人は捕まって職員室へ。彼らに説教していた信也に対し、理事長はその4人を退学処分にする約束をしました。無事逃げた竜も、街中で出会った不良グループとヤケクソになってケンカをし、袋叩き状態。そこへ竜の居場所を突き止めたヤンクミや隼人たちが登場して、ヤンクミは不良グループの一人の腕を片手で握り返し、静かな説得で退散させました。キリキリッて音立ててたけど、すごいっ! ヤンクミはそんな竜を自宅へ呼んだけど(竜と隼人はヤンクミの正体・実家を既知)、同じ頃信也は部下からヤンクミについての調査結果を伝えられ、彼女の正体を知ってしまいました。
翌日、隼人は土屋たち3人を連れて「大江戸一家」へ。3人は当然驚いたけど、そこがヤンクミの自宅だと知ってまた驚き! そこへ今度は信也とその妻が現れて、信也はヤンクミに「なぜこの家の跡取りが教師をやっているのか?」と問いながら「息子を返してください」と言い、さらに犯罪問題や責任問題まで問われ、ヤンクミが承諾すると隠れていた竜がたまらず信也の前へ! 仲間4人の退学を撤回してもらうため、「親父の言うこと何でも聞くから」とまで言いながら頭を下げて謝罪する竜。しかしそれを聞こうとせず「お前の将来は私がきちんと考えてやる」と言う信也。親子二人の会話が一方向へ流れていないところに、ヤンクミが「待ってください!」と言って立ち上がり、「私が教師をやってるのは、私の祖父があなたとは違って、自分の生き方を子供に押し付けたりしないからです」と告白。さらに、「お願いです。小田切(竜)の気持ちをちゃんと聞いてやってもらえませんか?」と言うと共に、「こいつが今、何を考えているのか、本心ではどうしてぇのか、真剣に耳を傾けろって言ってんだよ。勝手に決め付けたりしねぇで、子供の言うことをそのまま受け止めろって言ってんだよ!」とぶちまけた! ヤンクミ、2つのセリフ間で口調が全く違うぞっ! でもそこがヤンクミらしくて良かったりする(笑)。そのままヤンクミから説教された竜は、涙を流しながらその場に土下座して「学校に行きてぇよ。皆と一緒に卒業してぇよ。」と本心を漏らしました。かつて不登校だったけど、ヤンクミとの出会いがきっかけで学校自体を好きになっていった竜。その彼が「皆俺にとって、一生大事な仲間なんだよ!」と信也に強く訴えたんですね。そこでヤンクミの祖父・龍一郎(宇津井健)も竜のフォローをすると、隼人たち4人もその場に土下座して訴え、さらにヤンクミも「こんな仲間を持った自分の息子、親として誇りに思っても良いんじゃないでしょうか?」と最後のフォロー。これには信也も心を動かされたようで、それまで立っていた彼も正座して改まって、ヤンクミに「卒業式まで息子のこと、お願いできますか?」と伝え、ヤンクミは快く「はい!」と答えたんですね。龍一郎や組員にも「朝早くからお騒がせしました」と言って深々と一礼しました。さすがは警察のお偉いさん。こういった状況でも礼儀だけは忘れず、立場をわきまえてきちんと筋を通していました。信也は一緒に連れてきた妻と、ヤンクミたちに「ありがとうございました」と改めて頭を下げた竜を連れて、自宅へ帰っていきました。初めて父親に本音をぶつけた竜、成長しましたね!
そして3年D組に、ヤンクミが竜を連れてやってきました。生徒たちは“フォーメーションH(列になって片手を差し出してタッチする男道?)”で迎え、最後は土屋・武田・日向のトライアングルで竜を担いで“騎馬戦スタイル”で祭り上げました。フォーメーションとやらはそこまで含まれているのかい?(笑) ヤンクミが「よし! これで全員揃ったな?」と言うと、隼人は「一人でも欠けたら3Dじゃねぇからな」と言い、さらにヤンクミが「いいかおめぇら、全員揃って、卒業するぞ!」と言ってガッツポーズを掲げれば、生徒たちもガッツポーズで応えて大盛り上がり! 状況は関係無く、こんなまとまりのあるクラスって、見ていて結構羨ましくなりますね。その頃職員室にいた理事長は、ヤンクミの正体を既に知っていたようで・・・。「このまま、放っとくわけには、いーきーまーせーんーねー」と言って、壁に爪を立てながら下方向へ引く怖いアクション。怒りは相当激しいようで・・・。いよいよ次回は最終回90分スペシャル。おそらく、いや間違い無く、話題的にも記録的にもすごいことになりそうですね!
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○集英社「ごくせん」サイト(漫画誌「YOU」内)
【 http://you.shueisha.co.jp/gokusen/ 】
原作コミックス「ごくせん」1~10巻(森本梢子・集英社「YOU」連載中)
「ごくせん」主題歌
今シリーズ「NO MORE CRY」(D-51・ディーゴーイチ)
前シリーズ「Feel your breeze/one」(V6)
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コメント
おはようございます。
9話の視聴率ちょっと下がってしまいました。
次回の最終話はどうなるのでしょう・・
ドラマのストーリーも視聴率も楽しみです。
TBありがとうございました^^
投稿: アリエル | 2005.03.15 07時43分
あずさん、こんにちは!
父親に自分の思いをぶつけるシーンに感動の
第9話でした。
次回は90分スペシャルですね。
理事長の狙い、気になります。
投稿: ちーず | 2005.03.15 11時48分
>アリエルさん
視聴率的には久々に下がってしまったけど、ストーリーは今回も良かったですよね! それよりも、こんなに話題作なのに、一足早く第10話で終了するのが悲しい! でもその最終話は90分スペシャルだし、期待しましょう。
ちなみに、二重トラックバックは削除しておきますね。わざわざ個別連絡ありがとうございました。こういう時に「その人の心の良さ」ってものが分かります。ほんと感謝!
>ちーずさん
やっぱり最後のシーンが良かったですよね。ヤンクミもいつもよりは控えめで、竜自身が強く訴えた辺り・・・。感動しました! 理事長が怖い(苦笑)。
投稿: ads(あず)@管理人 | 2005.03.16 01時53分