H2~君といた日々・第9話
ドラマも終盤に入ってきたせいか、ストーリー重視で小ネタが少な目の構成になってきました。甲子園を真剣に目指すドラマ内の高校球児たちのように、私たち視聴者も真剣にそれを見守る時期に入ってきているのでしょうか。
○ドラマ視聴率は本館サイトの該当コーナーから!
○TBS系「H2~君といた日々」
第9話「約束の夏へ」
ひかり(市川由衣)の母・さくら(七瀬なつみ)が急逝した。葬儀に参列した春華(石原さとみ)は、会場から足早に帰ろうとする比呂(山田孝之)にひかりを支えるよう助言。だが、さくらを慕っていた比呂も、ひかり同様に落ち込んでいた。そんな中、明和一高と千川高野球部は、ともに夏の“選抜”に向けた合宿に突入。ひかりも、明和一高の臨時マネージャーとして合宿に参加する。母の死を吹っ切るように仕事をこなすひかりを英雄(田中幸太朗)は心配。だが、逆に野球に集中するようひかりに諭され、英雄はひかりに頼ってもらえないことに寂しさを覚える。
春のセンバツ高校野球で甲子園初優勝を決めた千川高校。しかし比呂たちが喜んで帰京した頃、ひかりの母・さくらが亡くなっていた・・・。葬儀の日、遺影を見て呆然としていた比呂は、ウイニングボールを棺桶の中に入れ、“最高のプレゼント”を贈るかつての約束を果たしました。そのボールには「おばさんへ 優勝 by 比呂」という比呂直筆のサインも。同時にひかりやその父・太一(杉本哲太)も花を棺桶の中に添えたのでした。
そこからの比呂は、甲子園初優勝にも関わらず気が沈んだままで、思い出すのはさくらの明るい笑顔ばかり。一人暗い部屋に閉じこもって、静かに泣いたりもしました。時は過ぎて、比呂たちの高校生活最後の年がスタート。今年も即戦力となる新入部員がたくさん入部してきたけど、部員たちはいまだに立ち直れないでいるエースの比呂を待つだけ? 野球部の合宿生活を前に雨宮家を訪ねた比呂は太一と会話。そこで比呂はトイレの後で手を洗っていた時に、子供の頃さくらに手伝ってもらった記憶が蘇ってしまい、比呂は階段に腰掛けて涙を流していました。それを見た太一は、さくらの知られざる話を比呂に教えたんですね。ずっと男の子を欲しがっていたけど、比呂が来るようになってからはそれを言わなくなったこと。昔比呂が階段に書いた「オニひかり」の落書きを掃除の時も拭かず、「将来価値が出るから」と言いながら大事に残してきたこと。それを聞いて比呂は心を入れ替えたのか、太一に「俺、また甲子園行くよ」と誓ったのでした。
そこからの比呂は、ピッチング練習でも切れのある剛速球を連投し、完全復活へ向かっていきました。比呂のいる千川高校も英雄にいる明和一高も野球合宿の最中。何かと忙しそうなひかりを気遣う英雄。一人でコソ練する木根(石垣佑磨)を見守る美歩(貫地谷しほり)。良いシーンもありました。しかしそんな中、合宿所に比呂の母・信子(石野真子)が倒れたという連絡が入り、春華は急いで比呂に告知! 雨宮書店の手伝い中に過労で倒れたと父・太郎(柳沢慎吾)から聞いた比呂は、ひかりを電話で呼び出した空き地でキャッチボールを始めました。そこは昔、同じようにキャッチボールをした二人の想い出の地。今は亡きさくらの話をしていた二人は、さくらの懐かしい姿の幻を見たことで、一度は悲しげな表情を見せたひかりも笑顔を取り戻していきました。その空き地の外では、そんな二人を見ていたある人物の後ろ姿が。それは英雄でした。合宿所では、幼馴染みを理由に何かとひかりのことを口に出す比呂へ、春華は羨ましがる気持ちと初恋の思いを伝えたのでした。
その翌朝、英雄はひかりと歩きながら会話。英雄は「比呂のこと、好きか?」と“直球ど真ん中”で尋ねると、ひかりは「大好きよ・・・バーカ!」と“ピッチャーライナー”で答えました。一方その夜、合宿所で勉強しながらうつ伏せになって寝ていた春華に、比呂は野球のジャンバーを掛けてあげました。まだまだ微妙な、この4人の関係・・・。そしていよいよ夏の甲子園大会の地区予選がスタート。北東京大会では千川高校が優勝し、南東京大会では明和一高が優勝し、比呂と英雄は今年も揃って甲子園行きを決めました! 新聞のスポーツ欄には「二人の“ヒーロー”最後の夏いよいよ本番!!」という見出しの記事も載って、「注目の親友対決なるか?」と写真付きで大きく取り上げていました。紙面上で対決する比呂と英雄。それを見て何かを思う春華とひかり。春華の最後のナレーション「いよいよ、私たちの最後の夏が始まります。」には、そんな4人の結末が待っているのか?
今回のレビューはさらりと書こうと思ったけど、最後の夏を前にした重要なストーリーだったので、あらすじ重視の長文になりました。残り少ないけど、最終話までしっかり見続けたいと思います!
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コメント
こんにちわ、はじめましてヾ(゚ー゚*ヾ)
いつも「H2~君といた日々」「救命病棟24時」のレビューを楽しく拝見しております。
今回の「H2~君といた日々」に関しては、レビューをかきたくなるほど感動してしまいました。
同時に、レビューを書く難しさというのも痛感してしまいました…(゚ー゚;A
トラックバックもさせて頂きましたが、不適切な場合は削除をお願いします。
投稿: ぼんちゃん | 2005.03.15 15時28分
あずさんこんばんは
コメント&TBありがとうございます。
ほんとにこの4人の関係って微妙ですよね・・。
ひかりは、まだ2人の間で揺れているような感じもします。
甲子園も始まるし、この決着野球でつくのでしょうか?!
投稿: まりこ@「どらまにあ」 | 2005.03.15 23時26分
>ぼんちゃんさん
どうも初めまして! 以前から注目してくれていたんですね。しかも今回書き込んでくれて、うれしかったです!
今回の話は、小ネタとかは置いといて、ストーリー重視でじっくり見たい内容でした。それで私も、今回は独自の感想が控えめになってしまって、あらすじ重視になっちゃった(笑)。それほどのめり込んでしまったわけで・・・。トラックバックについては、ドラマに関しては通常のものと意識が違うので良いですよ。ありがとう!
>まりこさん
4人がこれだけ複雑な関係になるとは思っても見ませんでしたね。2・2のままずっと上手く行くと思っていたけど。でもそこに、本当のラストがあるのを私は少しだけ知っています。最後の甲子園大会で、きっと何かが起こるはず?
投稿: ads(あず)@管理人 | 2005.03.16 02時01分