第46回日本レコード大賞を振り返る(後編)
「第46回日本レコード大賞を振り返る」の「後編」記事です。「前編」を先にご覧ください!
○最優秀新人賞・大塚愛
プレゼンターはレスリング界の“気合男”・アニマル浜口さんで、「大塚愛さんです!」と力強くコールされました。それ以上に力強かったのが、ブロンズ像を贈呈する時の「おめでとうございます!」の声(笑)。大塚愛さんも「ありがとうございます!」と力強く返していました。関西弁を使って、いろんな人たちへ感謝もしていました。それで最後はやっぱり、アニマル浜口さんの「気合だー!」10連発になるという・・・右手でちゃんと10回数えてるんだもんなあ(笑)。
ところで、年末年始は持ち歌の「さくらんぼ」を各番組で歌いまくり! 歌詞にも「もう一回!」と叫ぶフレーズがあるけど、まるで無限ループのように「もう一回、もう一回」と披露していました。この「さくらんぼ」、実は「HimawaRi(ひまわり)」という女性二人組ユニットでいたインディーズ時代からあった曲で、以前ここでも「大塚愛・「さくらんぼ」の種」という記事を書いて注目を浴びました(今でもインディーズ版の方が好きだなあ)。それがこうしてたくさんの人に“愛”されたことで、「数年の時を経て、一つの種が大きな花を咲かせるまでになった」と言えるのではないでしょうか。
○最優秀歌唱賞・夏川りみ
プレゼンターはハンマー投げの“屈強男”・室伏広治さんで、「夏川りみさんです」と控えめにコールされました。アテネオリンピックで見せた力強い姿は無く、緊張しまくりで噛みまくりでした。舞台が違えば、ただ普通のたくましい人? 夏川りみさんの受賞は文句無しですね。素晴らしい歌声の持ち主で、沖縄音楽の癒し系的存在です。なお、金賞受賞時はサンシン(蛇味線)を弾きながら「愛よ愛よ(かなよかなよ)」が歌われましたが、本賞受賞時は歌の披露がありませんでした。
さて気を楽にして、第46回日本レコード大賞の授賞式で決定した三賞自体の率直な感想は、「全て妥当だった」でした。ただ「大賞」については、金賞受賞者の歌披露を見た上で、氷川きよしさんの「番場の忠太郎」と水森かおりさんの「釧路湿原」の演歌勢もかなり有力だと思っていました。何か見えない所ですごい支持があるように思えたんですね。しかし、それ以上に大本命かと思わせた曲が、ご存知松平健さんの「マツケンサンバII」でした! 当日は大勢のダンス軍団を交えて歌が披露されたんだけど、「す、凄過ぎる・・・」と驚嘆しましたね(笑)。今だから言えるけど、正直この曲こそが大賞にふさわしいのではないかとも思いました。でも現実には当初から「金賞」ではなく「特別賞」扱いだったので、大賞候補にはなれなかったのでした。やはり行き着く所は「選考基準が良く分からない」になるんですね。歴代受賞リストを見ても、「老若男女に支持された曲」というよりは「若者を中心に支持されたポップ曲」という感が強いです。今年レコード・CDの売上が多かった曲たちが対象から外れたのも疑問。誰もが納得のいくようにはならないのでしょうか? そう問い掛けたくもなりました。ちなみに、当日堺正章さんと共に司会を務めた伊東美咲さん。彼女の起用は完全に失敗だったと、私は思います・・・。
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