Mr.ChildrenのDVD「Mr.Children Tour 2004 シフクノオト」の、ライブ映像の全曲レビューです。紹介にあたっては、DVDのパッケージに貼られた曲目ステッカー、つまりトラック順に書いていきます。そのため、公式サイト他での曲目リストとは少し異なっています。
○関連記事『ミスチル・「シフクノオト」ツアーDVD感想』
(DVDの中身自体の感想です。全曲レビューの前に読んでもらえるとうれしいです!)
【 http://adstv-web.cocolog-nifty.com/studio/2004/12/post_15.html 】
○Mr.Children公式サイト
【 http://www.mrchildren.jp/ 】
○Mr.Children公式サイト内・関連記事(2004/11/01)
【 http://www.mrchildren.jp/topics/041101dvd/ 】
○DVD「Mr.Children Tour 2004 シフクノオト」・収録曲
DVD「Mr.Children Tour 2004 シフクノオト」
2004/12/21発売 TOY'S FACTORY
TFBQ-18055 \6,300(税込)
DVD2枚組・全22曲+4大特典映像収録
豪華128P PHOTO BOOK「シフクノフォト」付き
[DISC 1]
01. OPENING
02. 終わりなき旅
03. 光の射す方へ
04. PADDLE
05. 名もなき詩
06. 口笛
07. Everything(It's you)
08. Pink~奇妙な夢
09. 血の管
10. 掌
11. ニシエヒガシエ
12. Image
13. overture~蘇生
特典1: SPECIAL LIVE at OKINAWA
特典2: SOCCER
[DISC 2]
01. youthful days
02. innocent world
03. くるみ
04. Any
05. 天頂バス
06. HERO
~ENCORE~
07. Interview
08. Mirror
09. MC
10. Tomorrow Never knows
11. タガタメ
12. Sign
特典1: SPECIAL LIVE at OSAKA
特典2: JEN'S PHOTO
見てから読むのも良し。読んでから見るのも良し。さあ、全曲レビューです!
○DVD「Mr.Children Tour 2004 シフクノオト」・全曲レビュー
■[DISC 1]
01. OPENING
ミスチルの4人が、横に並んで目を閉じて寝ています。
そのアップカットから、徐々に徐々にズームアウト。
実はそこが、コンサートが行われた横浜国立競技場だった、という映像です。
そして「Mr.Children Tour 2004 シフクノオト」のタイトル表示。いよいよスタート!
02. 終わりなき旅
ピアノ音楽を交えたオープニングアニメーションが流れながら、
メンバーたちがステージに登場。大勢の観客が拍手で迎えます。
そしてイントロ。ステージ照明がパーっと開けていく・・・。感動しました。
オープニングにふさわしい曲。まさに「旅が始まる」といった感じです。
03. 光の射す方へ
A・Bメロは青色、サビでは黄色、間奏では赤色と、
照明の演出の素晴らしさに圧倒されました。レベル高ぇ~!
花火も上がりました。“光の射す方にはミスチルがいた”と・・・。
04. PADDLE
中盤が横国、序盤と終盤が他会場、というつなぎ合わせになっています。
ただ他会場の方は、画質も音声も劣っています。横国の方が優れています。
どうやらそれは、大阪城ホールのライブ映像らしい? 何故つなぎ構成?
♪もしかしたら何か問題があったかも でもまあいいやのパドリング!
05. 名もなき詩
既に桜井さんは汗だくです。1番サビは観客のみの熱唱。
でも最後の「♪僕だってそうなんだ」は、ハニカミ笑顔で歌いました。
赤い照明が良い具合に使われていますね。
06. 口笛
ここまでが“動”だとすると、この辺りから“静”に入ります。
CD音源とは違うイントロで始まって、キーもDではなくCになっています。
アレンジも全然違うけど、これはこれで良いなあ。元々好きなだけにね。
ラストは、桜井さんがアウトロ部を口笛で吹いて締めました。
07. Everything(It's you)
静かで落ち着いた雰囲気のまま続くけど、
ラストサビ辺りから盛り上がりを見せました。
田原さんの口ずさむ顔が良い味出してる! この先も何度か見られます。
08. Pink~奇妙な夢
映像がモノクロ化。ステージ後ろのビジョンで流れるアニメも強調されていて、
ステージ上での“奇妙な夢”を演出している?
こう聴くと、何だか心にズッシリと来る曲ですね。
そうそう、JENがいつの間にか上半身裸になっていました(笑)。
09. 血の管
前曲との連係は、アルバム「シフクノオト」と同じ。
もの悲しく流れるピアノの音が切ない・・・。
約3分ほどの曲で、“静”シリーズの終着点とも言えます。
10. 掌
心臓の鼓動音が鳴り響き、再び“動”シリーズへ。
桜井さんは白い上着を脱いで、前身黒っぽい衣装になります。
序盤で左手の掌をじっと見つめるシーンが印象的でした。
ラストサビ前で、桜井さんと掛け合うSunnyさんの歌声が良い!
“静”から“動”へのつなぎ、最高だわ~! ♪それで素晴らしい~!
11. ニシエヒガシエ
この曲ってファンの間で人気があるんですよね。私ももちろん好きです。
前屈みで座ってマイクを両手で持って歌い始める桜井さん。
外国のニュースが流れるテレビにすがる異様な姿を見せるんだけど、
2番から弾けまくり! ステージ上を走る、走る、走る!
ついには階段の高い所まで上がっちゃったよ!
“ヒダリエミギエ、ソシテウエエ”。♪必死で猛ダッシュです!
12. Image
急にステージ後ろの4つのビジョンに「close your eyes」の文字が。
♪どれくらい目をつぶっていたろう? 君を思い浮かべながら
目を閉じて聴く観客の映像もあって、イメージの世界が表現されていました。
13. overture~蘇生
アルバム「IT'S A WONDERFUL WORLD」と同じで、
「overture(インスト曲)」からの連係になっています。これらはもはや二つで一つか。
照明が真っ直ぐ観客の方に当てられ、中川さんも顔を上げて真っ直ぐ前を見ます。
途中、4つのビジョンにメンバー4人の各々の姿が映し出されて、
観客も両手を上げて応えます。会場全体が蘇生したような・・・。
・「DISC 1」感想
「シフクノオト」と「DISCOVERY」の、2つのアルバム曲が満載でした。
“動と静”の対比を楽しめたという感想です。
ここまでも良かったのに、まだ半分あるんですよね。
そう言えばまだ披露されていない曲があるし・・・楽しみ!
■[DISC 2]
01. youthful days
“1、2、・・・”の掛け声と共に、仕切り直しでスタート!
照明が、黄色、赤色、白色、青色と、目まぐるしく変化しますよ。
2番Aメロで、桜井さんが歌詞を間違えて一礼するんだけど、
間違いに気付いた瞬間の顔ときたらもう、女性ファン泣かせ?(笑)
とにかく、メンバー全員がものすごい笑顔を見せて弾けていて、
「音楽を本当に楽しんでる!」といった感想でした。
02. innocent world
JENの力強いドラムからスタート。会場は大興奮! これは良過ぎ!
序盤で会場全体が高い所から映される映像があるんだけど、
とてつもない動員数でびっくり! こんなにいたのかよ!
その1番では、桜井さんは観客席に向かってマイクをかざすだけで、
歌は観客が熱唱しています。名曲中の名曲だから、空で歌えるよね!
それにしても、すごいワールドだよ、全くもうっ!
03. くるみ
セピア調の色使いの映像で始まります。
ギター内に忍ばせたカメラによる、弦越しの絵も面白かったなあ。
アコーディオンの響きも好き。ライブアレンジも良い感じ。
汗かきまくりの桜井さんのアップが、セクシーダイナマイツ!
だって桃色の照明が多いんだもん(笑)。♪ねぇ くるみ?
04. Any
CD音源にかなり近い形で、普通に名曲を聴けました。
ツアーのスポンサーであるNTT DoCoMoのCMを思い出すくらい近いですね。
ビジョンには、生徒や学生たちが集合写真を撮影するかのような映像が。
05. 天頂バス
来た来た、来ましたー! この曲は大大大好きなんですよーーー!
アルバム「シフクノオト」の中で最も好きかもしれない。へい、らっしゃい!(笑)
カメラワークや多画面編集が最高です! ムーブメントを起こしてます!
戻ることを忘れて前だけを見てどこまでも進んでいく曲展開と、
調和と不調和の間で揺さぶられるリズムのアンバランスさに、涙さえ出ます。
♪君も、君も、君もおいでよー! もちろん行きますとも。イエーーーイ!
06. HERO
「Bank Band」のセルフカバー版にしばらく聴き慣れていたせいで、
原曲アレンジを忘れていたけど、やっぱキーがAの原曲の方が良いね。
スロー映像を交えていて、ライブ映像でありながらPVのようなイメージ。
かなり印象に残る“仕上がり”です。彼らもまた、「HERO(英雄)」ってことで。
~ENCORE~
07. Interview
ミスチルのメンバーたちがステージ上から退散。アンコール! アンコール!
ここで、“シフクのプライベートインタビュー”映像に切り替わります。
メンバー全員がバスに乗ったりしています。4人の貸切ですよ。
その後、ミスチルのメンバーたちがステージに再登場! ここからはアンコール4曲です。
桜井さんによるMC開始。なんかJENのことで盛り上がってます(笑)。
08. Mirror
なんて可愛らしい演奏! うーん、文字では上手く伝えられない!
ステージの前方に楽器を持ってきて、全員で可愛く演奏しました。
桜井さんは椅子にちょこんと座って可愛く。田原さんは鉄琴を楽しく弾いて可愛く。
中川さんはうつむきながら微笑んで可愛く。JENは人差し指を口に当てて可愛く。
とにかく皆が良い笑顔を見せてくれて、その姿もまた可愛く。
♪oh Love Love Love・・・ ほんと、ラブリー!
2番冒頭の「♪窓際に腰を下ろして」を「♪横浜国際(競技場)に~」と、
即興で歌詞を替えたせいで会場は大盛り上がり!
このアレンジなら、NHK「みんなのうた」でも使えるよ~!
♪そう願う今日この頃で~す ジャンッ!
09. MC
メンバー紹介、カモーン! 桜井さんより、以下の順で紹介されました。拍手ー!
キーボード: 浦清英(スキンヘッドの鍵盤弾きさん)
ギター: 河口修二(ハーモニカ演奏も披露してくれました)
キーボード: Sunny(コーラスはグッジョブ)
ドラムス: 鈴木英哉・JEN(当然のように笑いをとりにいく芸人魂)
ベース: 中川敬輔(Orangeのベースアンプが目立ちます)
ギター: 田原健一(その控えめな笑顔も魅力)
ボーカル: 桜井和寿(紹介ご苦労さまでした)
10. Tomorrow Never knows
ハクシュノオト。パン、パパン。パン、パパン。パパンガパン(謎)。
これもCD音源に近いですが、じっくり聴かせていただきました。
私も好き、皆も好き。多くの人に愛されている曲ですね。
ここで再びライブ外映像へ(トラックとしては次曲扱いになっています)。
桜井さん他が浜辺で上半身裸になってギターを弾いてます。
撮影場所が能古島(のこのしま)らしく、そこにちなんだ即興ソングを披露。
未確認ですが、8/13の撮影のようです。
○「Oh 能古」(勝手にタイトルを付けました)
(以下は、聴き取ったまま/コードは、G→C→A→G辺り/掻き鳴らし系)
Oh のこ(能古) のこのこ の~この~この~
太陽がいっぱい エイだっている(?)
Oh のこのこ のうのうのう~(No No No)
Oh のこ のこのこ の~うお~うお~
太陽がいっぱい エイだっている
Oh のこのう うお~う!(「これがサビで」という誰かの声)
・・・これ、良過ぎるのでCD音源化してもらえませんか?(懇願)
セッションもしてみたい・・・タンバリン辺りで参加したりなんかして(笑)。
【追記】後で気付いたんだけど、キー(Gメジャー)とリズムのアクセント取りの点で、
「Q」の収録曲「友とコーヒーと嘘と胃袋」のイメージに似ていません?
11. タガタメ
「NEWS23」の出演時に初めて聴いて、心を動かされました。
このライブ映像でも、それは変わりません。
今年は、「日清カップヌードル」のCMソングとしても使われましたね。
悲しくも、この曲の詞が世に起こる事件とリンクする・・・。
前曲もそうだけど、「誰かのために」がテーマの一つですよね。
だからこの2曲の連係は実に自然なものなんです。
でも、だからこそ連続で聴きたかったような気もする・・・。
12. Sign
「終わりなき旅」前にも流れたピアノ音楽とアニメが再登場。
アンコール最終曲を前に、一旦静かな雰囲気を作ります。
そして始まるのは、今年最も聴いたこの曲の、イントロのピアノ。
そして思い出すのは、この曲にまつわる今年の良き想い出。
本当にいろんなことがありました・・・。
最後は、4つのビジョンにメンバー4人の各々の姿が映し出されて、
イントロと同じくピアノで締められました。
照明が全体に灯されて、桜井さんが「どうもありがとう!」と一声。
再びメンバー紹介を行って、「サンキュー!」と言った所で終了しました。
ここでエンドロール。曲は「言わせてみてぇもんだ」と来たもんだ。
実際のライブでも会場で流れていたときたもんだ。
ステージの左右へ移動して、観客の拍手に応えるメンバーたち。
あれだけ大勢の人たちに支援されて、どんなにうれしいことだろう。
ああ、ミスチルに目の前で会ってみてぇもんだ・・・。
・「DISC 2」感想
「シフクノオト」と「IT'S A WONDERFUL WORLD」の、2つのアルバム曲を軸にして、
過去の名曲がいくつか入った形でした。
後半ということで会場のボルテージも高まっている頃で、終始大盛り上がり。
アンコールだけでも見応えたっぷりでした。
※無断引用だけ禁止しますね。
記述間違いを含んだ曲リストをそのままコピーして、
今なお公開しているblogを確認しているんですが・・・。ちょっと残念! (ToT)
・「Mr.Children Tour 2004 シフクノオト」の全体感想
プロデューサーの小林武史さんが、DVDの冊子でこう記しています。
「生の音、そして照明はまあ現在のトップといっていいんじゃないかなあ。」
確かに、トップクラスだと思いました。それは私だけでは無いはず。
だからレビューも照明を意識した内容にしたんですけど、
青色をベースにして巧みな演出ぶりを見せてくれたような気がします。
また、単なるライブの垂れ流し映像に終わらず、
随所でPVのようなカット割りやスローといった編集が施されていたのが、
私的にはうれしかったですね。
「カメラを何台設置して撮影したのかよ!」という、うれしい驚きも(笑)。
ツアーに行けた人は、「ああ、こうだった!」と思い出しながら見たことでしょう。
行けなかった人は、「ああ、こんなだったんだ!」と改めて楽しんだことでしょう。
でも共通するのは、「ああ、“シフクノオト”でシフクの気分!」でしょう。
【追記】このDVDののライブ演奏曲(全22曲)の中で、
曲そのものではなくライブとして良かったものを5曲挙げました。
・終わりなき旅(ナイスオープニングでかなり感動した)
・掌(やっぱり桜井&Sunnyの掛け合いが見ものでしょう)
・youthful days(この曲がこんなに良かったなんて。評価は最高レベル!)
・innocent world(ファンの皆で歌えるといいな~ イノセントワ~ルド~)
・Mirror(可愛い演奏だぜ、こんちくしょ~!)
またそのうちに変わると思いますが(笑)。皆さんはどうでしょう?
●このDVDに関するCDリスト(是非原曲も聴いてみてください!)
(左上から順にご紹介・カッコ内は収録曲)
○アルバム「シフクノオト」
([DISC 1]4・8・9・10/[DISC 2]3・4・5・6・11・特典1)
○シングル「Sign」 ([DISC 2]12)
○アルバム「It's a wonderful world」 ([DISC 1]13/[DISC 2]1)
○アルバム「Q」([DISC 1]6)
○アルバム「DISCOVERY」 ([DISC 1]2・3・11・12)
○アルバム「BOLERO」 ([DISC 1]7/[DISC 2]10)
○アルバム「深海」 ([DISC 1]5 [DISC 2]8)
○アルバム「Atomic Heart」 ([DISC 2]2)
○シングル「NOT FOUND」 ([DISC 1]特典1)
○ベスト盤「Mr.Children 1992-1995」
○ベスト盤「Mr.Children 1996-2000」
最近のコメント