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2004.11.28

「眠れる森」で目覚めた自分

先日まで日本全国に渡って同時期に再放送された、フジテレビ系ドラマ「眠れる森 A Sleeping Forest」。1998年10~12月期の作品だけど、私は6年後の今年になって初めて見ました。キャッチコピーは「記憶だけは、殺せない。」。これは見た人なら分かるはずですが、簡潔ながら絶妙なコピーだと思います。全てを見終わって一言。良かった! 本当に良かった! 噂通りの名作で、自信を持ってオススメできる作品です!

○「眠れる森 A Sleeping Forest」・公式サイト(更新は終了)
http://www.fujitv.co.jp/jp/b_hp/nemureru/
○「眠れる森」本放送データ
1998年10~12月期/フジテレビ系(22:00~22:54)放送

「眠れる森」DVD-BOX
「眠れる森」DVD-BOX

○「眠れる森」・ストーリーのあらすじ

クリスマス・イヴ、福島県で市会議員一家が惨殺される。12歳の次女だけが奇跡的に無傷で助かった。そして第1発見者の大学生・国府が犯人として逮捕された。15年後、エリート商社マンの濱崎輝一郎との結婚を3ヶ月後に控え、幸せの絶頂にいる大庭実那子。彼女は小学生の時に交通事故で家族を失い、奇跡的に助かった過去をもつ。が、そのショックで子供の頃の記憶が曖昧なままだ。ある日、実那子は古いダンボール箱から少女時代にもらったラブレターを見つける。そこには「15年目の今日、眠れる森で逢いましょう」という謎めいた言葉が幼い文字で綴られていた。実那子は過去に導かれるように約束の森に向かう。森には見知らぬ男・伊藤直季がいた。「実那子は俺の一部だから」謎の言葉をなげかけ、微笑む男。実那子の過去を全て知る直季と出逢ったことから実那子の平穏な日常は崩れ、続発する不可思議な事件に襲われていくのだった・・・。

●豪華で実力派揃いのキャスト
「眠れる森」のキャスト陣に、こんな豪華メンバーを良く集められたものです。

○「眠れる森」・主要キャスト

大庭実那子(27): 中山美穂/蘭の植物園勤務
伊藤 直季(25): 木村拓哉/ライティングデザイナー
濱崎輝一郎(35): 仲村トオル/大手商社のエリート・実那子と婚約
中嶋 敬太(25): ユースケ・サンタマリア/フリーライター・直季の幼馴染み
佐久間由理(23): 本上まなみ/旅行会社勤務・直季の恋人
玉置 春絵(33): 横山めぐみ/国府の内縁の妻
伊藤 直巳(55): 夏八木勲/森のコテージの精神科医・直季の父
濱崎 正輝(66): 岡田眞澄/有名な画家で輝一郎の父
濱崎麻紀子(失踪当時33): 原田美枝子/失踪した輝一郎の母
国府 吉春(35): 陣内孝則/一家惨殺事件の犯人

本放送された1998年頃というと、私はドラマよりもバラエティ番組を主に見ていました。「眠れる森」については、タイトルだけ知っていたけど、「ミポリン(中山美穂)とキムタク(木村拓哉)の恋愛ものか」程度の印象で、「良くありがちな恋愛ドラマ」だと勘違いして、それ以後はほとんど注目しなかったですね。それで数年後、「実は恋愛ものではなくサスペンスもの」で、しかも「最後に大どんでん返しと衝撃の結末が待っている」という噂を聞いて、ずっと気になっていました。そして現在になってようやく見た私は、「ああ、何やってたんだ、自分・・・」と嘆くばかりでした。ユースケ(中山裕介)だよ、ほんじょ(本上まなみ)だよ、ファンファン(岡田眞澄)だよ~! 挙句の果てに、“愛しあってるか~い?(ドラマ「愛しあってるかい!」より)”の日色一平(陣内孝則)まで登場だ~! そんな感じで本当にすごい! でもサスペンスものながら、先に書いた「愛」がテーマの一つだったのは確かです。それは、男女間の愛であったり、家族間の愛であったり。このドラマは、「愛」で始まり「愛」で終わります。

●引き込まれる謎のストーリー
「眠れる森」は全12話。ドラマ内では「第○幕」と表記されていました。それらのサブタイトルを追うだけで、ストーリーの経緯が分かるかのようです。放送当時(1998年)の視聴率も、いくつもの謎に注目が集まったのか、平均視聴率は25.2%で20%を軽く超え、第12幕(最終話)に至っては30%超えを記録しています。

○「眠れる森」・全12話のサブタイトル/視聴率/当時の放送日
サブタイトル 視聴率 放送日
第01幕 「15年目のラブレター」 21.3% 1998/10/08
第02幕 「つきまとう男」 24.6% 1998/10/15
第03幕 「記憶が嘘をつく」 20.9% 1998/10/22
第04幕 「暴行」 23.4% 1998/10/29
第05幕 「隠れ家」 25.3% 1998/11/05
第06幕 「真犯人」 25.7% 1998/11/12
第07幕 「タイムカプセル」 25.0% 1998/11/19
第08幕 「告白」 24.4% 1998/11/26
第09幕 「マリアは見ていた」 25.6% 1998/12/03
第10幕 「サンタクロース」 26.9% 1998/12/10
第11幕 「殺人者」 27.7% 1998/12/17
第12幕 「聖夜の結婚式」 30.8% 1998/12/24

「眠れる森」で実那子と直季が出会った所から、悲劇のストーリーが描かれ始めます。とは言っても、本当の悲劇は15年前に起きていて、実那子はその悲劇の体験者で、「悲劇の延長」と言う方がふさわしいんだけど。かつての悲劇の記憶を何者かによって消された美那子は、現代になって断片的にフラッシュバックされるかすかな記憶をたどりながら、直季と共に過去の生い立ちと一家惨殺事件の真相を追い求めます。その直季は陰で実那子を15年間も思い見続け、敬太や由理は直季との仲がギクシャクし、仮出所した犯人の国府は実那子を執拗に探し・・・。事件の真相は如何に? 国府がやはり犯人? それとも誰かが真犯人? 全ての登場人物が怪しまれる中、謎が解き明かされていきます。

中でも見ていてゾクゾクしたのは、こんなシーンです。

・第9話ラストで、直季が父親・直巳を真犯人と疑った際に問い詰めたシーン。美那子が自分の父親と美那子の母との間にできた子供だと察して、美那子だけ殺されなかったことに「殺さなかったんじゃなくて殺せなかったんだ!(我が子だから)」と叫ぶ姿! そして後ろ向きで聞いていたがその問い詰めに作業中の手が止まり、ギロッと直季をにらんで振り返る直巳の顔!(その静止画で終了) かなり怖かったけど、これは印象に残る名シーンの一つです。

・第11話ラストで、直季と直巳が美那子の記憶を引き出したシーン。これまであった断片的なフラッシュバックが、ついに連続的な記憶の映像として蘇った! 美那子は事件当時、誰かが一家を殺した後の現場を見ていた。その誰かに見つかって「誰にも言うな」と脅迫された。その直後に森田家(美那子の元の姓)へ他の誰かが現れた。これらがキーポイントではあるんだけど、肝心な「誰か」の記憶だけが曖昧なまま。しかし、この話のラストで描かれた記憶の映像では、ギロッと美那子をにらんで振り返る国府の顔!(その静止画で終了) 血まみれになったその顔が、これまたかなり怖かったです。

・第12話(最終話)で、事件にまつわる全ての真相が明かされるシーン。これについては、もう何も言うことはありません。いや、このドラマの最大の核心なので何も言えません。ここで書いて語るのは容易いけど、私はそうはしたくないので・・・。ネタバレにならないレベルであえて言えることは、「“登場人物たちの年齢”と“異常な行動を見せる人物”に注目!」です。そしてラストシーン。最後まで衝撃的でした・・・。

それにしても、「悲劇の事件日がクリスマス・イヴ」や「イエス・キリスト(教会・十字架)」に合わせたかのように、最終話の当時の放送日が「12/24(クリスマス・イヴ)」であった事実には、驚きというよりある意味で感動してしまいました。些細なことから最後の最後まで、本当に見所が満載です!

「眠れる森」シナリオ集「眠れる森」の脚本を担当したのは、名脚本家の野沢尚(のざわひさし)さん。そのシナリオ集も出版されています。私がドラマを良く見るようになったのは近年からなので、過去作品はあまり知らないんだけど、その中でも唯一覚えているのが、TBS系ドラマ「青い鳥 L'oiseau Bleu」でした。これも名作だった・・・。さて「眠れる森」を一通り見た後で、その巧みなストーリーの作り込みに、大変感銘を受けました。一家惨殺事件の映像を断片化させて、全12話もの長編に上手く分散させたことで、「この件だけで考えると、あの人物が怪しい?」と何度も思わされました。疑いの派生エピソードもいくつかあったけど、その全てが最終話で明かされる事件の真相へ一気に結び付けられるんですね。思えば、美那子の断片的な記憶がつながるまでを、ずっと見続けていたような気がします。愛知県名古屋市出身(私と地元県が同じ)で、数々の名作を残した彼ですが、今年2004年の初夏に自宅の事務所で首吊り自殺をし、44歳(1960年生まれ)という若さでこの世を去りました。そんな今だからこそ、彼の脚本作をもっと多く見てみたいものです。

●ドラマを大いに盛り上げた音楽たち
「眠れる森」サントラ盤「眠れる森」のBGMを担当したのは、吉俣良(よしまたりょう)さん。BGMを手掛けたドラマは、その後どれも人気作になるという不思議な実績があります。このドラマでも、ストーリーでの穏やかさや怖さや衝撃を最大限まで引き出して盛り上げました。特に衝撃なシーンが次々と出て真相が明かされる最終話間近では、衝撃さをイメージさせるBGMで視聴者へ常に緊張感を与え、「どうなってしまうんだろう?」と不安にさせられました。ピアノ、ギター、ストリングスを使って壮大な世界観を生み出し、賛美歌等も取り入れました。“映画の巨匠”アルフレッド・ヒッチコック監督の代表作「サイコ」を思わせるものもありました。そんなBGMたちは「サウンドトラック盤」という形でリリースされていますが、クラシックCDとして普通に聴き応えある構成だそうです。私的には、自分の卒業式の想い出曲である、バッハ「主よ、人の望みの喜びよ」が採用されたのが、バンド演奏版もあったりしてうれしいものでした。“Respect for J.S.B.”みたいな・・・。

続いて、「眠れる森」の主題歌は、竹内まりやさんの「カムフラージュ」でした。まずは歌詞を少しご紹介。

○「眠れる森」・主題歌・竹内まりや「カムフラージュ」ドラマバージョン歌詞

友達以上の気持ち 胸に閉じ込めてきたけれど
心がもう嘘をつけなくて こんなに切ない
密かに抱えた傷を 何故かあなただけ癒せるの
遥か昔何処かで出会ってた そんな記憶何度も蘇る
瞳と瞳が合って指が触れ合うその時 すべての謎は解けるのよ
(黙ったままで早く唇奪って やっと言える“好きだった”と)
(ずっと近くにいてくれたのに 欺いてきた私を許して)

(もしも世界が明日終わり迎えても あなたがいれば怖くない)
昨日までの涙と偽りを捨てて 新しい私になる
あたためてきたこの絆こそ 隠せはしない愛の形なの

(I've been looking for your love)
So, we've found the way at last

(カッコ内は、最終話でのみ追加)

Bon Appetit!読んでみて分かる通り、ドラマのストーリーと完全にリンクしているんですね。「カムフラージュ」というタイトル自体も同じくリンク。もしかして、このドラマのための書き下ろし曲? 上記の詞だけど、実は本来の“1番・2番・ラストサビ”での詞を少しずつ切り取ってつなぎ合わせたものなんですね。そう見ると“ストーリーの内容が凝縮された詞”になるけど、一曲として見ると“曲内でストーリーが全面的に描かれている”と言えるんですね。通常は冒頭で流れる主題歌だけど、第11話と最終話では衝撃的な事実・結末で流れたことで、この上無い驚きの演出を和らげてくれました。竹内まりやさんのCDは数枚持っているほどファンだけど、この曲はそんな私が言うかなりの名曲だと思います。なおこの曲は、ドラマやCMのタイアップ曲がたくさん揃っているアルバム「Bon Appetit!」に収録されています。他には、U2の「WITH OR WITHOUT YOU」が挿入曲として使われていました。交渉を重ねて何とか使用許可を得たそうだけど、ドラマ内ではストーリーの衝撃さに負けたせいか、強くは印象に残りませんでした。

●ハイレベルな演出
「眠れる森」の演出を手掛けたのは、中江功さんと澤田鎌作さん。毎話のラストでは、「えっ!」という驚きのシーンを盛り上げ、次話への期待感を大きなものにさせてくれました。また、美那子のフラッシュバックの映像では、編集技術も巧みに使って印象深いものにしていました。さらに、毎話流れるタイトルバックは普通に見流していたけど、最終話のラストで流れるのを見て唖然! なんと、何気なく見ていたそのタイトルバックの映像に、「全ての経過と結末」が網羅されていたんですね。これに気付いた時は、背筋が凍りました。出来過ぎている・・・。

以上、「眠れる森」の感想をいろいろな視点で書き綴りました。このドラマは、「キャスト・ストーリー(脚本&セリフ)・音楽(BGM&主題歌)・演出」の全ての面で好評価であり、私の中では五つ星評価で「星5」という最高評価に値します。この「星5」の指標として、今年では「オレンジデイズ(TBS系)」や「世界の中心で、愛をさけぶ(TBS系)」や「白い巨塔(フジテレビ系)」が、過去では「恋ノチカラ(フジテレビ系)」や「木更津キャッツアイ(TBS系)」や「未成年(TBS系)」等が挙げられます。ちなみに、同時期に再放送された名作ドラマ「東京ラブストーリー(フジテレビ系)」は「星4」という評価です(キャストやストーリーの面でやや不満)。その「眠れる森」が、来年2005/2/16にDVD-BOXとなって発売されるそうです。以前ビデオになったことはあったけど、需要が今なおあり続けた結果と言うべきでしょうか。つまりは、キャッチコピーを真似ると、「名作だけは、殺せない。」といったところでしょうか。

「眠れる森」DVD-BOX
「眠れる森」DVD-BOX(20%OFF)

◆ディスク仕様◆
【収録映像】カラー
【収録時間】本編610分予定本編4枚組
【収録音声】日本語2.0ch
【オリジナル画面サイズ】=4:3スタンダードサイズ/片面2層

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コメント

面白かったですね!二度目でも十分楽しめましたよ。
これ音楽も良かったですよね。ドキドキするような
何か起きるぞおきるぞ・・・みたいな、気分を盛り上げる
BGMでした。野沢さんは、撮りが始まる前に全部本を
完成させてたという話を聞きました。そうでなかったら
こういう風に伏線はったりとか緻密に組み上げられない
ですよね。

投稿: ちゅん | 2004.11.29 10時44分

あずさん、とうとうご覧になりましたか!
渾身のレビュー、鳥肌物でした。すごい!お疲れ様でした。

「眠れる森」は自分の所に書いた通り、すごく好きなドラマです。
そして再放送で第1回目から改めて見てみると、
最後までちゃんとストーリーが出来上がっている事が良く分かりました。
第1回目から、出演者の台詞の一つ一つにドキドキ。
実那子と輝一郎のシーンもスリリングだし。

本放送の時はとにかく次回が見たくて苦しい位。
いっそ全話ビデオに録画して、後から見ようかと思った位です。
(結局誘惑に負けて毎回見てましたけど)

音楽も緊張感たっぷりでドラマチックだし、
竹内まりやさんの主題歌にはすごく癒されました。
(もちろんシングル買いました!)
それにタイトルバックがストーリーを暗示してるんですよね。
私もストーリーの行く末を知りたくて、タイトルバック隈無く見てみたりしましたが・・。

最終回の最後の最後があまりにヒロインに取って残酷な結末で、
かなり胸が痛みましたけど。
あの後ヒロインはどうやって生きていったんだろう?
野沢さんに聞いてみたいけど、彼はもういない。
「人はどんな境遇になっても生きて行かないといけない」って言う
テーマが有ったと思いますが・・。

「眠れる森」、こんなに視聴率が良かったなんて忘れてました。
サスペンス物でこの視聴率は異例かも。
木村君の出演作でサスペンス?では「ギフト」も好きですが、
視聴率的にはいまひとつだった様な・・。

これDVD発売するんですね!欲しい・・。
洋楽を使ったドラマって版権の問題で再放送やDVD発売が
大変らしいですがその辺クリアしたのかな。
大好きだった「沙粧妙子最後の事件」なんてまた見てみたいですが・・。
洋楽が主題歌だったので、難しいのかも知れませんね。

「眠れる森」の翌年、「氷の世界」も野沢さんが書いてらっしゃいますが、
最終回はちょっと・・。
こちらは真犯人が最初から決まっていたのかはちょっと疑問。
でも毎回ドキドキさせてくれた点ではやっぱり楽しめました。
松嶋菜々子さんの「疑惑の女」ぶりも中々良かったです。

投稿: TAMA | 2004.11.29 23時50分

>ちゅんさん

東海地区で放送を待った甲斐がありましたね! 私は初めての視聴だったけど、これは二度見ても面白いかもしれない。良く見ると、数々の場面で重大なヒントが隠されているそうなんですよ。例えば終盤のあるシーンでの真犯人の手に、謎の傷がちゃんとあったりね。そうそう、BGMも「何かが起きるぞ~。そら来た!」みたいな効果が盛り込まれていましたよね。私も、脚本が先に完成していたと思うんです。だってあのタイトルバック、出来過ぎてるし・・・。本当に良いドラマでした。DVD欲しい~!

>TAMAさん

「眠れる森」をどれだけ見て楽しめたかが分かってもらえたと思います。好きでなきゃあんな長文を書けるわけがない!

私は再放送で毎日のように見たので、興奮度が冷めないまま持続できたけど、当時一週毎に見ていたら次回まで待てない状態だったかも。録画して数日遅れで毎夜見ていたけど、ラスト近くは耐えられず連続して見ました。確かに待てない(苦笑)。タイトルバックは、和やかだなあなんて見ていたら大ミス! 「それが答えだ!」みたいな感覚でしたね。驚くほどストーリーの経緯にリンクしています。野沢さんの脚本作はあまり知らないけど、本当にすごい方だったんですね。このドラマを見て、その一部だけでも分かった気がします。

視聴率はとんでもなく良かったです。現在じゃ考えられないほど? 当時は「ミポリンやキムタクが出れば高視聴率」みたいな思いもあって、「ありふれたストーリー」みたいに思っていたんだけど、それは大きな間違いでした。「どんな大物が出ても駄作は駄作」というドラマがあることは、随分後になって分かってきたので・・・。ドラマの商品化は、版権問題が付きまといますよね。でも「眠れる森」は一度ビデオ化されているし、その辺りはもうクリアしているのかな? 後はDVD化を待つだけですね。教えてもらった過去ドラマも、見てみたいです!

投稿: ads(あず)@管理人 | 2004.11.30 01時25分

野沢尚氏が亡くなられたのは本当に残念でした。
そして、6年前、このドラマの美しさに感涙し、今回の再放送でも号泣しました。この作品こそ彼の傑作であったと思います。

野沢氏の自殺の真相がさまざまに語られていますが、彼がニフティなどの掲示板の視聴者の反応に敏感であったとも言われています。「眠れる森」に関しても様々な酷評があったりするのですが、わたしはこの作品の主題は誰が何と言おうと公式HPの通り、人は「どんな過酷な人生でも自らが受けて耐え忍び、あるいは過去を乗り越えていくことで人間は成長していく。周囲はいくらか援助したり支えることはできても、人生を肩代わりすることはできない。そして、どんなに罪深い過ちを犯していようともすべてを引き受け、その人生を生きろ、人生のやり直しは不可能なのだから…』であったと思います。

(管理人によりネタバレ要素を隠蔽しました)

ラストで直季が眠れる森に静かに眠る実那子と・・・、という設定はキムタクの提案であったとも言われますが、そこで作品のモチーフとしてしばしば登場してきた蘭の花を床の上に落とすというシーンは大変印象的でした。

蘭とは「女性の官能美・性器」のことだと、作中でも語られていましたね。真の愛とは肉体的愛だけではないのでしょう。
森で目覚めた時、直季はそこにはいない。実那子は真に愛する人ともこの世で生きることはできないのです。
それでも、精神的な愛だけは強く二人の胸に刻まれている。実那子は生きなければいけないのです。「この先ずっと、何が起ころうとも・・・」 

わたしはこの作品の美しさに泣きました。

投稿: 青野 | 2004.12.05 09時10分

青野さん、長文コメントを書いてくれてありがとうございます。読み応えありました! ただ一つ、この記事及びコメントでは、いまだ未見で興味のある人にも読まれる可能性があるため、核となるネタバレ要素はあえて伏せてきました。しかしいただいたコメントの一部にその要素が含まれていたため、管理人の手により隠蔽(削除ではない)させていただきました。このことについては謝ります。決して不適切なコメントではなく、単にネタバレ要素というだけの話なので、気を悪くなさらないでくださいね。

まず、私は野沢尚さんの作品をあまり知らないんですが(酷評の件も知りませんでした)、自分の知る中で「眠れる森」はかなり高い評価でした。それは記事内容を見てもらえば分かると思います。核となる部分については、事件の発端からその後の各々の人生が見事なまでに集約されていて、大変感銘を受けました。

ラストシーンは、最初どういうことだか把握しきれていませんでした。でも直後のタイトルバックの映像で真相を悟ったし、全編中終盤にかけて伏線もそれとなく張ってありましたね。おっしゃる通り、サスペンスものながら美しい作品でもありました。

投稿: ads(あず)@管理人 | 2004.12.06 01時36分

私も全部ではありませんが再放送みてました。
リアルタイムでみてたので犯人はわかってたんですけど,やっぱり面白かったです。ひとりでみてるのが怖いくらいで。

>ラストで直季が眠れる森に静かに眠る実那子と・・・

えー!!そういうことだったんですか?
2回みてるはずなのに,気づいてませんでした(汗)
電車でミポリンのところに向かっているものだとばっかり思ってました・・・。
タイトルバックの意味もわかってなかったし。
こんな私に誰か結末の解説をしてください。

投稿: うさこ | 2004.12.06 09時57分

このドラマは再び見ても面白いみたいですね。真犯人が分かっていても、「ああ、この時そんなこと言ってたんだ」とかあったりね。一家惨殺という事件と、真犯人の言動ぶりが怖かったです。

ラストでは、電車が美那子(ミポリン)のいる最寄駅を通り過ぎてしまうんですね。でも彼は・・・。それらを踏まえて今一度タイトルバックを見ると、恐ろしいほどリンクしていますよ。結末の解説は書きたいけど、ここでは書けません。ごめんなさい!

投稿: ads(あず)@管理人 | 2004.12.07 00時35分

おお、すごいデータ量ですね。
わたしも、このドラマの大ファンです。
DVDをさっそく予約しました!
勝手ながら、トラックバックさせてください。
よろしくお願いします。

投稿: 蜜蜂 | 2005.01.09 17時36分

蜜蜂さんこんにちは! 一つのドラマであれだけの長文を書いたことから、私自身も相当オススメしていることが分かってもらえたと思います。とにかく良くできているという印象です。商品購入の際はここ経由でも活用してくださいね。

投稿: ads(あず)@管理人 | 2005.01.10 01時20分

レビュー読ませていただきました。
タイトルバックの秘密に気づかれたあずさんは偉い!
私は木村さんのラジオ番組で聞くまでわかりませんでした。
当時は番組内で真犯人予想などして盛り上がってました。

あずさんが挙げていらしたゾクゾクしたシーン、本当に凄かったですね。私も同感です。
私が印象に残っているのは、直季と敬太の屋上のシーン、切なくて悲しくて。
ユースケさんの立派な役者ぶりと木村さんの涙にやられました。

木村さんのドラマといえば、いわゆる世間で言うところのキムタクというイメージそのままの“グッドラック”“プライド”などが評判いいようですが、
ヒネクレファンの私としては、やはり“眠れる森”、“ギフト”、“空から降る一億の星”ですね。
昨年ひさしぶりに“眠れる森”を再放送で観て、やっぱり木村拓哉はこれだ!と思ったのですが、そう思ってるのは私だけでしょうね、きっと。
4月から始まる“エンジン”、原作・脚本は、“グッドラック”と同じ井上由美子さん。
ああ、きっとまたあのイメージなんだろうなぁ・・・なんだかなぁ・・・。
と思いつつも毎週観ることになりそうです。

投稿: hisaおばさん | 2005.04.17 14時44分

hisaおばさん、長文コメント、本当にうれしかったです! DVD発売は4/20ということでもうすぐですね!

とにかく数々の謎で引き込まれるこのドラマ。タイトルバックの謎に気付いた時はもう・・・。ドラマの中でストーリー上の全ての謎が解けた時、主題歌「カムフラージュ」の中での歌詞に従うかのように、タイトルバックの謎も解ける仕掛け。これは見事としか言い様がありません。

真犯人予想も二転三転したけど、まさか「あの人」だったとは・・・。予想できました? 私は最終話前の引っ掛けでしっかり騙されましたけど(苦笑)。ゾクゾクしたシーンもたくさんありましたね。今でも忘れられないくらい印象に残っていますよ。「直季と敬太の屋上のシーン」、これ来ましたか~! あの二人の熱演ぶりはすごかったですね。“やばい! 助かった・・・。え~っ!」みたいな? あの駆け引きも本当に見ものでした。

私も「眠れる森」でのキムタク(ファンの間では禁句?)がかなりお気に入りですよ! 他の作品では「何かと強がる兄ちゃん」みたいなスタイルが自然に出来上がっていて、嫌じゃないけどそろそろ飽きがきてね。そうそう、この春に始まる「エンジン」は、“脚本・井上由美子&主演・木村拓哉”ですね。やっぱり「あのイメージ」になってしまうんだろうなあ・・・。でもとりあえずは見ますよ。もしレビューを書けたとしたら、そちらでも感想コメントをお願いしますね!

投稿: ads(あず)@管理人 | 2005.04.18 01時41分

大分更新していないようですが、一言だけカキコ致します。

眠らる森の大ファンで、もう大分前のドラマではありますが、未だに懐かしくなって見てしまいます。

内容も今見ても興奮してしまう程ですが、主題歌もたまりません。

ちょっと涙が出てしまう気持ちにもなります。
こういった気持ちにしてくれるのが、名曲なんでしょうね。


また、お邪魔させていただきます。

投稿: ほほえみ | 2015.02.06 23時46分

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