3曲選評[03]・小田和正
3曲選んでレビューする企画「3曲選評」・第03回。
今回は「小田和正」編です。
オフコース(OFF COURSE)時代からの大ファンでした! でもオフコースより先にやります。
実はそのオフコースも、ほとんど小田さんの曲ばかり聴いていました(笑)。
○3曲選評・記事インデックス
【 http://adstv-web.cocolog-nifty.com/studio/2004/10/3music.html 】
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○「3曲選評」・小田和正1. 「キラキラ」 (アルバム「自己ベスト」収録)
2. 「Little Tokyo」 (アルバム「Far East Cafe」収録)
3. 「ラブ・ストーリーは突然に」 (アルバム「Oh! Yeah!」収録)
1. 「キラキラ」(2002年)
フジテレビ系ドラマ「恋ノチカラ」の主題歌。大手広告代理店から独立して事務所を立ち上げた貫井功太郎(堤真一)と、誤って引き抜かれた本宮籐子(深津絵里)の、面白くて素敵なラブストーリーでした。おっと、このままいくとこの記事まで独立してドラマレビューになってしまうので一旦ストップ(笑)。そのドラマで、仕事の明るい兆しが見えたりときめいたりするシーン(大体がラスト)でこの曲が流れ出すんだけど、イントロの“キラリン☆”という音が実に素晴らしい効果を生み出していました。ドラマとナイスリンク! 「恋ノチカラ」と「キラキラ」がセットで好きという人は、結構多いと思ウカラ。
2. 「Little Tokyo」(1989年)
ネスカフェのCMソングとして書き下ろした曲でした。しかし実は、小田さん自身が本格的にソロ活動を始めた頃で(オフコースは既に解散)、自らのオリジナルレーベル「Little Tokyo」を設立した頃でもありました。その第1弾シングルがこの曲だったんですね。それだけにある種「原点」という意味合いも強く、奥が深いです。音楽無しから始まるサビの高音の歌声が良いですね。収録アルバム「Far East Cafe」は、当時の友人にCDを借りて以来何度も聴きましたよ。私的にはかなりお奨めです! その翌年にリリースされたベスト的なアルバム「Oh! Yeah!」は、貯金をはたいて買いました。それでこの曲も収録されているんだけど、聴くと1.01~1.05倍速に聴こえるんですよ。本当に微妙~にキーが高い印象なんです。当時からずっと疑問に思っていることだけど、これって真実なのかな?
3. 「ラブ・ストーリーは突然に」(1991年)
知らない人はいないんじゃない? 大人気だったフジテレビ系ドラマ「東京ラブストーリー」の主題歌として超有名な曲ですね。シングルとしては、第一生命のCMソングだった「Oh! Yeah!」との両A面扱いで、それが1曲目でこの曲が2曲目という2曲構成でした。これが売れに売れて売れまくって、その年(1991年)のシングル年間売上ランキングのトップになりました。今日の時点で「日本のシングル盤歴代売上ランキング」のトップ10圏内に位置しています。要するに「すごいシングル」なのです!(私も買いましたよ) でも当時は、後発のCHAGE&ASKAの「SAY YES」が同じように売れまくって、年間売上ランキングを抜かれるんじゃないかとヒヤヒヤしましたね。結果的には、その年は小田さんの曲が数万枚差で逃げ切ったんだけど(約254万枚!)、翌年(1992年)は「SAY YES」の売上が伸びたため、歴代売上ランキングとしてはそっちの曲がこの曲よりも上位に位置しています。「1991年シングルの売上合戦」は、その動向が音楽ファンとして面白かった! 最近はそんな売上合戦どころか、売上自体も少ないね・・・。
○ちょっと一言
「小田和正のソロ」を知るなら、やはりベスト盤の「自己ベスト」。でも、オフコース時代の曲が半数ほどあるため、私的には純粋なソロ曲揃いの「Oh! Yeah!」をお奨めしたいところです。小田さんはソロになってもオフコース時代の自作曲を多くセルフカバーしていることから、昔の曲を今も変わらず愛していることが分かりますね。そんなオフコース曲のことも早くいろいろ書きたい! でも今は我慢して、いつか改めて書くことにします。それまでお楽しみに! Oh! Yeah!
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コメント
私もオフコースの頃からよく聴いてました(笑)。
ソロになってからのアルバムを買ったのは "Far East Cafe" ですが、これに収録されている「恋は大騒ぎ」が結構好きです。リズムがウキウキするような、あんまり小田さんの作風にない珍しい曲なのではと思っているんですが...大サビでは主メロとブリッジのメロが同時に合わさってそれでいて調和しているなんざ、もーやるぅ~って思ったものです。
「キラキラ」にもヤラれてしまいました(笑)そう!出だしのキラリン☆!!アイドルに負けないようなフレッシュ感がにじみ出て、メロディもいいですね。
豪勢なバックボーカル(佐藤竹善さんと鈴木雅之さん)と共に徐々に盛り上げていく「Oh! Yeah!」が好きです。メロディ自身がおとなしめな分、小田さんの高音の美しさとノビの良さがよく出ている曲じゃないかなと思います。
「ラブ・ストーリーは突然に」は、出た当初、親戚の前でカラオケを歌ってサビの3連符に見事につまずき、しばらくトラウマになってしまった思い出深い曲です(苦笑)。カラオケで何も歌わずにただいる人...この曲後大学入って4年間はまさしくそんな状況にまでなってしまいました(マジ涙)。聴く分には簡単に歌っているのになぁと痛感させられました。でも今まで意識して思ったこともない3連符というものが、こういうもんなんだと自覚できた素晴らしい曲でもあり、今でもこの曲を聴くとついつい膝に手を当て、リズムをとって3連符を噛み締めてしまうのです。
投稿: LX | 2004.10.30 00時30分
小田和正さんについては、語りたいことが常に溢れている状態なので、じっくりコメント返しをしたいと思います!
「Far East Cafe」は名盤ですよね! 「恋は大騒ぎ」、出ましたか! 実はかなり好きな曲なんです。同アルバム収録の「Little Tokyo」と最後まで迷ったけど、既に記事の方に書いたことをどうしても強く伝えたくて、泣く泣く優先度を下げました。かと言って他の2曲は避けられないし(苦笑)。そうそう、EPOさんが女性コーラスで参加しているんだけど、最後で二人の歌声がシンクロするところなんか大好きです! 調和調和、大調和!(日本語?) 歌部分は大騒ぎしそうな音楽で盛り上がるけど、イントロとアウトロは静かな調子なんですよね。そこも魅力だったり。う~ん、「5曲選評」だったら、間違いなくこの曲を入れていたと思います。ほら、もうここまでで、「恋は大騒ぎ」の曲コメントがしっかり出来上がってるし(笑)。
「キラキラ」は記事に書いた通りで、言うまでもなく名曲。あのイントロ音だけでも「ごちそうさま」状態? 「Oh! Yeah!」は2人のゲストコーラスが良い味出してますよね。お互いのパートを追いかけっこする構成も良いですね。それと、最後に小田さんが高音で叫ぶ「Oh~Yeah~~~!」は、素晴らしいですね! これ、5曲目かな・・・。
「ラブ・ストーリーは突然に」は、熟知してしまえば3連符を歌いこなせるだろうけど、LXさんにはそんなトラウマが・・・。でもその3連符が大きな聞かせ所で、特にラストサビでは、「誰か が甘 く誘 う言 葉に 心揺 れ・た・り・し・な・い・で」と大きく刻む最後の3連符は最大級。噛み締めてしまいますね~。
こりゃあ語り尽くせないなあ。いずれオフコースについても書くので、その時もまた語りましょうね。ここの続きコメントも可です(笑)。
投稿: ads(あず)@管理人 | 2004.10.30 02時06分
続けてコメントを(笑)。私も好きな「キラキラ」にですが。
これが出た時に、小田さん自身が広く注目されるのにすごく久しぶりな(ファンの人には失礼なコメントですね...)気がして、昔からそれなりに聴いていた自分にとっても、しばらく忘れていた(これまた失礼!)小田さんの事を、とても近い感覚のある、そしてほっとするような歌でとても嬉しく思いましたね。
TBS系で放送していた「クリスマスの約束」の初回版をたまたまザッピングして見つけて、『まだまだ現役で歌っているぜ!!』という姿を拝見したこともあり、この企画からインスパイアされて作ったと言われる「キラキラ」は本当にいいなぁとしみじみ、今聴きなおしています。
投稿: LX | 2004.10.30 17時20分
続けてごめんなさい(苦笑)、書き忘れてしまいまして...
あずさんの「Little Tokyo」の件、気になってDATに記録してあったアルバム"Oh! Yeah!"を探し出し、メディアが違うけれどCDの"Far East Cafe"にそれぞれ収録されている「Little Tokyo」を聴いてみました。DATもデジタル録音してあるので基本的にはCDと同レベルであるはずだし、当時録音したデッキと同じもので再生しました。よーい、ドン!で曲をかけ始めるとDAT(つまり"Oh! Yeah!")の方が少しずつ速く進んでしまいました。キーの違いまでは分かりませんでしたが、気持ち"Oh! Yeah!"収録の「Little Tokyo」がテンポいい(?)ように感じました。
さて、ひと仕事?終わったのでネスカフェ・ゴールドブレンドでも飲むかな~...って持ってないや(^^ゞ
投稿: LX | 2004.10.30 22時31分
LXさん、コメント続投に感謝します! 「キラキラ」については、実は私も似たようなことがあるんです。小田さんが映画「いつかどこかで」で監督をした頃から、小田さんの曲を年単位で聴かない時期があったんです。そんな中、久々に小田ワールドに引き込まれたのがこの曲でした。あんな名曲じゃ、必然的に、ね?
「Little Tokyo」についての私の考察を、実証してくれたのは感動! しかもDATと来れば本格的! 機材によるDATの再生速度の誤差が気になったけど、同じ機材なら問題無いですね。それで結果は、やっぱり考察通り? 「Oh! Yeah!」収録の方が若干速いですよね? 「キーの違い」の件は、マスタリング時の録音音源速度の微妙な違いによるもので、周波数特性の変化で生じた感覚誤差だと思います(理系的~)。どっちが良いかをここで決めるのも変だけど、いずれにしても名曲だからまあ良いかな。一応ながら実証されたことでもう満足。LXさんの実験としてのご厚意に感謝します。ありがとね! 私も「ホッと一息」でネスカフェを飲もうとしたけど、今は切れてUC○しかありませんでした(笑)。
投稿: ads(あず)@管理人 | 2004.10.31 01時22分