世界の中心で、愛をさけぶ・第6話
「セカチュー」も今話でいよいよ折り返し地点へ到達。これまでは1クール持たせるためのオリジナルストーリーを交えてきたけど、そろそろ控えめになって映画のストーリーのように進んでいくのでしょうか。
○ドラマ視聴率は本館サイトの該当コーナーから!
○TBS系「世界の中心で、愛をさけぶ」
第6話「生への旅路」
朔太郎(緒形直人)は夢島で亜紀(綾瀬はるか)のテープを聞き、再び亜紀への思いにとらわれる。17年前、夢島でのキャンプ中に倒れた亜紀は緊急入院。急性白血病だと判明する。亜紀の父・真(三浦友和)はやり場のない怒りをサク(山田孝之)に向け、亜紀から遠ざける。連絡手段を絶たれたサクは、新学期になってようやく入院先をつきとめる。が、病名を知り愕然(がくぜん)とする。
序盤、2004年の大人のサクが、無人島で十数年ぶりに見つけたアキの声入りのテープを、「プレイ/リバース」と繰り返し聴くシーンから始まりました。そのまま1987年、前回のラストシーンから続けてスタート。過去の回想から戻った後の2004年のシーンでは、アキの遺灰を持って夜の海に向かって歩いていくサクの姿が。いったい何をする気なの?
アキが倒れたことで、両親はアキが「白血病」であることを知る。親としてのやりきれない思いはアキを連れ出したサクへ向けられ、アキの父は本気で殴り、アキの母は珍しく大声で責めた。事態が事態だけに、サクが責められるのも仕方が無いか。同時にアキが白血病であることも知らされた。以前アキが白血病だという作り話をラジオ番組に投稿して読まれもしたサクは、自分の行った愚かな行為を悔やむばかり。そのアキは夏休み中入院して、なんとそのまま一ヶ月過ぎて二学期が始まってしまった。アキ役の綾瀬はるかさんの病床シーンを見てると、日テレ系の過去ドラマ「幸福の王子」での「光石繭」役を思い出すなあ。あのドラマはその繭が「ちょっと待って?」と毎話しつこいほど言っては、VTRの巻き戻し映像を使って主人公の過去を探っていたけど、白血病で苦しむアキがいるこのドラマでこそ、そうやって過去に戻してやりたいくらい・・・。
ところで、ボウズがお寺を継ぐことになって、ついに自慢(?)の長髪をバッサリ切って本当にボウズ(坊主)になったね! 「ボウズがついに上手に坊主の絵になった」って感じ?(笑) まあ笑っちゃいけないか。そんな中、近づく文化祭の2年D組の出し物は、「ロミオとジュリエット」から「どすこいロミオとジュリエット」に大変更! 愛と相撲のラブストーリー・・・じゃないなこれは(笑)。それで、主役格の2人を演じる候補選びに、サクの目はボウズと隣のクラスのスケちゃんに! ボウズは「なんで俺がロミオやんなきゃいけないんだよ!」。スケちゃんは「俺大体クラス違えじゃねえかよ!」。はいはい、2人とも、諦めなさい(笑)。この後しっかりちゃっかり皆で練習しちゃって、後で病院のアキの病室で、ボウズとスケちゃんと智世による「どすロミジュリ(略してみた)」の三人劇を披露。演技はボロボロだったけど、「ロミオの富士」に「ジュリエット海」か、あれは見てみたいよね~。アキも両親も笑ってくれていたし、とりあえず良かったなあ。でも演出のサクは、アキの母親から面会の許可を得たのに、理由をつけて同席しなかったんだよね。サクも相当複雑な思いであったに違いない・・・。
その後サクの父親が、無人島でのアキの写真をアキの父親に手渡す。そこには普段見ない我が娘の楽しげな顔がいっぱい。病院の庭にいたサクの所へ行き、タバコを吹かしながら「俺の娘はあんな顔で笑うんだな。こんな知らされ方は不愉快だよ。」と一言。そう、複雑な思いだったのはサクよりもアキの両親の方が当然大きいはずだけど、アキの父親は悲しさ以前に、アキとの関係もギクシャクしていただけに、想像以上に複雑な思いであったはず。「静かにタバコを吹かすシーン」は初回話でもサクの両親によるシーンがあったけど、「表現しにくい心境」を視聴者任せで強く印象付けさせるかのよう。病室を教えてもらったサクは、無言で一礼して一目散にその病室へ。サクが走って向かうシーンは、映像コマを数ヶ所切り取る手法や、複数カメラによる別々のカットを重ねる手法が使われたけど、「早く、とにかく早く」というサクの思いが伝わってくるようでした。今話の演出の堤幸彦さんは、その辺りを上手く表現したかったんだろうなあ。サクとアキは久々に出会って、そして抱きしめ合いました。お互い涙で語り合ったこのシーンが、今話一番の泣き所?
別件でちょっと驚いたのが、病院の庭でアキが散歩するシーン。ニット帽にマスクの姿で絵を書く男性あり。そしてアキに気付いて会釈しながら見えた目。あれ? 「アイ・キャン・フライ!(By 映画『ピンポン』)」の窪塚洋介さんが出てるじゃん! そう思ったけど、タイトルバックで確認したら鳥羽潤さんでした。そうだよね、大ケガのせいで本当の病院で療養してるはずだし・・・。ってことは、アキの担当医の浅野和之さんと鳥羽潤さんは、アキ役の綾瀬はるかさんを軸にして、フジテレビ系ドラマ「僕の生きる道」以来の共演になりますね。今クールのドラマは、「僕の生きる道」出身の出演者が多いなあ。一応そんな所にも注目しながら楽しんでいます。後半戦も変わらず見逃せませんね!
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コメント
この日タイマー録画に失敗してしまったので(旅行中だったのです)あずさんのレビューとっても楽しみにしてました。あー見たかった~!!
「どすこいロミオとジュリエット」って…。どうしても絵が浮かびません>_< でもスケちゃんと智世も仲直りできたみたいで良かったです♪
投稿: あい子 | 2004.08.11 21時23分
鳥羽潤君の目って窪塚君に似てるんですね!
初めて気付きました。
そう言えば「僕の生きる道」に出てましたよね!
浅野さんのお医者さん、信頼出来そうですね。
「幸福の王子」の繭にはイライラさせられました!
はるかちゃん乱暴な言葉使いが似合わないし。
今回みたいな清純な役が合ってますね。
「好きよ、○○ちゃん」と言って欲しい男子急増中?
投稿: TAMA | 2004.08.12 19時22分
>あい子さん
お久しぶりですね! タイマー録画失敗、ありがちなパターンですけど、私のレビューで補完できたみたいでうれしいです。どれだけ遅れても、書いて良かったよと思う瞬間。
「どすロミジュリ」、思い浮かばないでしょう? でも単にボウズやスケちゃんがちょんまげ姿になって展開されるストーリーだから、絵的にはそのままです(笑)。
>TAMAさん
あの目はね~、だまされましたよ。気付けば「僕生き」リンク。面白いものです。「幸福の王子」、あれは今思い返すと、見ない方が良かったかな(苦笑)。あれで主題歌だったミスチルの「Drawing」の印象が大きく変わっちゃったし。それまでは「アンティーク」のナイス挿入歌という印象でいたんだけどね。「ちょっと待って?」はほんとウザかった。うんうん、今回みたいな清純の方が似合ってると思う! 「好きよ、○○ちゃん」か・・・やっぱり良いね~。
投稿: ads(あず)@管理人 | 2004.08.13 00時59分