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2004.06.30

オレンジデイズと私

ドラマ「オレンジデイズ」がハッピーエンドの最終話を迎え、数日が経とうとしています。ここでも一点集中型のファンサイト仕立てにして大いに盛り上りましたが、今日は一応の区切りとして、「オレンジデイズと私」という記事を書いて締めたいと思います。

私が「オレンジデイズ」を知ったのは、2004年の冬ドラマが続々と最終話を迎える頃の番宣でした。脚本は“恋愛の神様”こと北川悦吏子さん。出演はヒットメーカーの妻夫木聡くん&柴咲コウさんのツイントップ。そして主題歌は、私の大ファンであるミスチルことMr.Children。「もうこれは見るしかないでしょう!」という、今思えばただそれだけの意気込みでした。しかし回を重ねる毎に、その思い入れは予想以上に大きくなっていきました。その理由を、ここでのレビュー記事でも大変好評だった「番外編」のスタイルで、10連発行きます!

1. 妻夫木聡くん&柴咲コウさんの演技に期待していた。
私的に応援しているこの2人。妻夫木くんは、ドラマ「ブラックジャックによろしく」や多くの映画で見られる熱演ぶりが好きなんです。柴咲さんは、「視聴率が取れる女優」という肩書き無しでどこまで演技に惹かれるかが見ものでした。結果は、素晴らしかった!

2. Mr.Children(ミスチル)の主題歌「Sign」に期待していた。
春にリリースされたアルバム「シフクノオト」に収録されないこともあって、シングル曲として、ファンとして、大注目。すごく良かった! そのレベルは、「Sign週間」という記事特集を見てもらえれば十分わかると思います。

3. 青春群像劇をフジテレビ系以外で見てみたかった。
「愛という名のもとに」や「あすなろ白書」のような青春群像劇の名作は、フジテレビ系のドラマでしか見たことがありませんでした。まあ元々ドラマ歴が浅いのもあるけど。そして今回、初めてTBS系ドラマでそれを見ることになったんだけど(めずらしいのかな?)、ストーリーが面白かった!

4. ストーリーを理数的に分析して楽しめた。
ドラマは文系出身者揃いだけど、私は理系出身者。ここでのレビューでは、時には数式が出たり、時にはグラフが出たり。こんな理系人間ならではのレビューで、「反比例」ならまだしも「3次曲線」や「sin波」を出して考察したのって、ここくらいじゃないかな? しかも盛り上がれたし? まさかドラマを理数的に楽しく語れるとは思ってもみなかった。

5. 地元・名古屋地区やドイツ・フランクフルトへのリンクがあった。
我が住む街の隣市であり仕事場のある市・名古屋の話が登場したり、かつてヨーロッパ旅行へ行った際の経由先・フランクフルトが登場したりで(これは今回発表する新事実です!)、自分自身へのリンクが見つかって本当に驚いた。まさかこのドラマで思い出させてくれるとは・・・。

6. ピアノ・鍵盤楽器への熱中度が高まった。
数年前に知人に借りたキーボードで練習した程度だった、鍵盤楽器。このドラマでは当初、登場する楽器がバイオリンのみだったけど、中盤からはピアノ・鍵盤楽器がメインに! これは本当にうれしかった! 私もかなり影響されて、楽譜読みの入門書を読み返したり、ピアノ音楽を多く聴き返したりで、とにかく熱中した。加えて、後日キーボードを買う予定でいるほど。

7. blogデザインをしながらWeb技術を勉強できた。
blog(「あずスタ」のようなサイト)の運営に力を入れ始めた時期が、このドラマが始まる頃。毎回レビューを書きながら、デザインを「オレンジデイズ」スタイルにして日々カスタマイズしました。その副作用で、また新しいWeb技術を勉強できたし、アクセス・ページビューの向上も実現できたし、中堅blogサイトにまで成長しました。

8. 意外にもデータ性が高く豊富なドラマだった。
私が長文でレビュー語るドラマのタイプは、「データ性の高い作品」。本館「adsTV-web」を見てもわかる通り、「アンティーク」や「天才柳沢教授の生活」等がその類で、思う存分書いた過去がありました。最大の特徴は、「他人とは観点の違うレビュー」。このドラマは、その対象に値しないだろうと思っていたけど、始まってみればモロにその類! しかも恋愛ドラマとしては初! 特に「番外編」に至っては、観点の違うレビューが十分に引き出せたと思います。

9. 自分の書くレビューや観点の絶妙さに自信がついた。
これまではドラマのレビューを書いても、大きな反応は得られず「自己完結」で終わっていた感もありました。でもblogというシステム下で公開することによって、来てくれた皆さんから賞賛や同意等の多くの意見をいただきました。それでまた少し自信がつきました。こういう反応があって、自分自身を磨けるものなんだなあと・・・。

10. 「音」の無い世界と自分の「オレンジデイズ」について深く考えた。
私の「オレンジデイズ」、つまり「青春の日々」。ここで、ドラマで描かれた大学4年の時の話をします。私は某大学の情報処理系の学科に、他大学・他学科の推薦を蹴って自力で入学しました。それで4年になるずっと前から目指していたのが、そこにあった音響工学系の研究室に入ることでした。結果、熱意が伝わって入室が決定し、そこで一年間「音(音楽ではなく音そのもの)」について思う存分勉強しました。同時に卒研ゼミの毎週司会&宴会部長も務めましたが(笑)。ここで私が取り組んだ卒研のテーマが、「音声分析」というもの。かなり分かりやすく説明すると、声の変化で分析するタイプのウソ発見器の原理を研究していたんです。いろんな音の波形を機械的かつ周波数的に分析することによって、さまざまなことが分かるんですね。これがもう面白いったらありゃしない! NHKの時報を、「ドレミの“ラ”の音」とは言わず、「440Hzと880Hzのトーンパルス」と言っていたような私です(苦笑)。こうして「音」についてかなり詳しくなっていったんだけど、この研究で必要不可欠だったのが、「聴力・耳で聴くこと」でした。ところがこのドラマは、その「聴力」がテーマの一つになっていたのもあって、大変注目してしまいました。当たり前にあった聴力をもって研究していた自分。しかしその「当たり前」が失われた世界というのを、ドラマを見ながら研究室生時代と照らし合わせて深く考えてしまっていたんです。最悪の場合、「音」と共に過ごした研究生時代そのものが、全て無になっていたかもしれないと・・・。思い入れが大きかった理由は、こうしてたくさん考えた本件が一番大きかったです。

以上です。これらはどれ一つとっても、かけがえのないものでした。これら全てが、最終話のレビューの最後で書いた「そして、ありがとう、オレンジデイズ!!!」に集約されるわけです。

ここで告知。「あずスタ」での「オレンジデイズ」の記事やコメント等をまとめて、本館「adsTV-web」にてファンサイト仕立ての1コーナーを置くことにしました! 只今作成途中ですが、しばらくここからのリンクのみで仮公開し、後日正式に本公開します。この記事を読んでくれた皆さんには、一足お先にご紹介します!

○オレンジデイズノート(仮タイトル)
http://homepage1.nifty.com/sodey/adstv/orange/odnote/

※重要告知!
記事と共に、ここでいただいたコメントも載せています。「HN(ネット名)が出るのは困る」、「コメント出されるのは困る」といった苦情がありましたら、ここのコメント欄かメールで連絡してください。よろしくお願いします。

私の中で「オレンジデイズ」の熱中度は、今なお収まりがつかないという結論です!

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コメント

あずさん、お久しぶりです!妻夫木イベント(ファンクラブのツアー)のため、忙しくてしばらくぶりです。久しぶりに覗きに来ました。

あずさんの文章力、すばらしいと思います。私は幼稚な文章しか書けないので、尊敬のまなざし・・・。オレンジデイズというドラマを通してあずさんと出会って、ここに通い始めて、いろんな話が出来て楽しかったです。又これからも来るつもりですよ!宜しくです。

オレンジデイズノート、設置されるのですね。楽しみ~!
チラッと見てきましたが、いい感じです!
思い切ってDVDボックス買おうかなと思っています。
初回にはオレンジノートがつくらしいので、それも狙ってるんだよな~。ブラックジャックもランチの女王も欲しいんだけど、まずはやっぱりオレンジデイズかな♪

では、又来ますね~!

投稿: はな | 2004.07.01 20時36分

管理とか、この先の運営とか、変、とか。←「変」って何?
「恋」じゃ無いの?
気になります・・。(^。^)

「オレンジデイズノート」いいですね!さすがあずさん。
ほんとに「オレンジデイズ」は記憶に残る作品になりそうです。

投稿: TAMA | 2004.07.02 00時05分

W(゚O゚)WTAMAさん。
あずさんが書く「変」は変でいいんじゃないですか?
変なんだもんヘ(__ヘ)☆\(^^;)
私はあずさんらしいと思ったんだけどなぁ(笑)

あずさんは「青春群像劇」かぁ。改めて考えてみました。
私は、基本的に「恋愛もの」が好きなので、『オレンジデイズ』は、青春って素晴らしい!とは感じていたものの、やはりそれぞれの「恋」に注目していました。気持ちの表現方法など、特に最終話の「どうして追いかけてくれなかったの?」「あんたってやめてよね!」の理不尽とも思える沙絵のセリフ。でも分かるんです。沙絵に対して「何?この女」とは全く思わなかった。そこで櫂に、ごもっともな言い返しをさせた北川さんにも拍手でした。
ハマる恋愛ものはTBS系なんですけどね~。思い起こせばず~っとそうでしたね、私は(^_^;)

私も、記憶に残る作品になること、間~違いない!(まだ使えます?:笑)

投稿: マナ | 2004.07.02 11時25分

オレンジカラーな日々お疲れ様でした。私はドラマ自体見る週間が無かったので、残念ながら一緒にどっぷりつかることはできませんでしたが、あずさんの記事を読んで「いいドラマだったんだー」と一人見た気分になっています。じつは最終の2話だけ見ました(^^;)ちょっと卑怯な見方かなあと思ったのですが、エンディングが気になってみちゃいました。なんか、最後までオレンジのように柑橘なすっぱみと甘味を残して終わったなと思います。これが青春だったのかしら、、、。私は今年最後の学生生活を送るので、卒業するときにこういう気持ちを味わうのでしょうね。学生を終えるのはやっぱ寂しいかも。オレンジを最後だけ見て思ったことがいくつかありました。
1.生涯青春真っ只中でいようと決めた。(今までもそうだったけど、、、。)
2.さえのように誤解したまま突っ走らないようにしようと思った(笑)私も思い込みが激しいので、普段から気になることは本人に確認してます。
3.さえのお母さんがつまぶきくんに言ったような言葉はいいたくないと思った。確かにお母さんなりのさえへの思いはたくさんあるのは分かるけど、やっぱ「甲斐性なしは近寄るな」みたいなことはいっちゃあいかんと思います。

投稿: ぽぐり | 2004.07.02 12時59分

 この2ヶ月ほどドラマとともに楽しませて頂き、感謝します!
自分にはドラマのような大学生活には程遠い環境だったので、少々やっかみ入ってしまいました(笑)。過去を含めてラブストーリードラマものはほとんど自分は見ていませんでしたが、今回は例外であり、想像以上に楽しく過ごしてきてしまいました。

 自分も余韻を引っ張りつづけております。その衝動から「Sign」を2分強のタイトルバックにほぼピッタンコに合わせたwaveファイルを作ってパソコンで鳴らしています。頼るのは自分の耳とwave編集フリーソフトで、曲のはしょった部分の繋がりが想像以上にうまくいったので自己満足レベルに十分達しました。久々に耳を駆使(?)して熱くなったなぁ!フルサイズでも全然いいんですが、このドラマサイズで聴いているといつでもドラマを見ている錯覚に陥ってきます(笑)。

 余談ですが、ドラマ「セカチュー」主題歌が柴咲コウさんでした。頑張れ!柴咲コウ&TBSリンク!!(あ、映画もだった)

投稿: LX | 2004.07.02 23時39分

>はなさん

お久しぶりで、コメントありがとう! 試験国語っていうのは嫌いで苦手だったけど、私的国語(厳しい文法チェック)やキャッチーな論文作りは、こうしてホームページやblogを運営しているうちに力が付きました。

最初は“共に妻夫木くんファン”という接点だけの会話だったけど、あれからいろんな話ができましたね。感謝してます。私もここで終わらずまたそちらへ遊びに行きますね! 「オレンジデイズノート」、なかなかのもんでしょう? CDやDVDなんかも紹介したいなあ。はなちゃんは買うんだね、私はどうしようかな? それでは本公開をお楽しみに!

>TAMAさん

櫂のナレーションの「恋」と対比させて、意図的に「変」にしました。これは「変化」とか「変なこと」とか、いろんな意味を含めているんですよ。

「オレンジデイズノート」については、ここで自信のあるレビューを書いたり面白いコメントをもらったりしているうちに、構想がわいてきたんです。ドラマが終わっても後世に残るものにしたいので、お楽しみにね。良かれ悪しかれ、本当に記憶に残る作品でしたよね!

>マナさん

「変」で結構・ご名答! 私が書くレビューって、かなり独自ですからね。それをアピールしたかったのもあります。「あずさんらしい」、これを言わせることができてうれしいです(笑)。

そうなんです、「青春群像劇」として見ていたところがあったんです。TBS系でそういうのって、過去にあまり見たことが無かったのでね。マナさんは純粋に「恋」に注目? 沙絵のわがままぶりを冷静に見られたなんて、それはすごいですね! 私は逆に、振り回される櫂の気持ちがかなりわかりました。でも面白かった、間~違いない! って、まだ一応有効ですよ。

>ぽぐりさん

ドラマは好き嫌い・見る見ない・合う合わないがありますからね。でも私の記事やたくさんのコメントを読んで、「楽しめるドラマだった」と知ってもらえればうれしいです。エンディングはかなり注目されたけど、無事ハッピーエンドで何よりでした。バッドエンドだったら、こうしてこの記事で結ばなかったかも?

3つの意見、良かったです。ドラマや映画って、「見終わってそれでおしまい」よりは、「自分と照らし合わせたり、未来へのテーマを見つけるための題材」と考えたい私。ミスチル的に言えば、「“I'll be”... “光の射す方へ”の、“終わりなき旅”へ」って感じでしょうか? わかりにくいか・・・。これらは全て「DISCOVERY(発見)」というアルバムに収録されています。私的には感慨深い短文です!

>LXさん

「まさかドラマを理数的に楽しく語れるとは」と振り返られたのは、LXさんのおかげでもあるんですよね(そういえば理系の女性、で合ってましたっけ?)。こちらこそ感謝してます! 私も予想以上に楽しく過ごすことができました。

おおー、「Sign」のドラマバージョンを自作? これ、いつかやりたいと思ったんだけど、自分は放送版を録音してファイル化して聴いていましたよ。むしろフルバージョンよりも、ドラマバージョン(自作含む)を聴いた方が、思い出が蘇るかもですね。柴咲コウさん他、オレンジデイズなキャストたちのその後も、結構リンクしてるなあなんて思って見てます(笑)。ドラマは終わったけど、また他の記事を読みにでも来てくださいね!


※さて私は、とんでもなく大切なことを書き残すのを忘れていました(苦笑)。赤字で追記するので、また読んでみてください。それが一番大きかったんです。何やってんだ、自分・・・。

投稿: ads(あず)@管理人 | 2004.07.03 08時26分

「変」・・もちろん意図的ってわかってますよ~。
「変化」「変な事」色んな事がかかってるんですね!
書き方悪かったかな?私も「変」っていいなって思ったんで書いたんですけど。
文章って難しいですね!勉強します。

投稿: TAMA | 2004.07.03 08時33分

何度も読み返したんだけど、やっぱり間違い指摘でしかとらえられませんでした。文字だけの世界だから、他人視点で考える必要もありますね。私も今後改めて気をつけます。

投稿: ads(あず)@管理人 | 2004.07.04 00時30分

いえいえ、私の書き方が相当悪かったんだと思います。
以降気を付けます。m(__)m

投稿: TAMA | 2004.07.04 01時46分

私も謝りますm(__)mTAMAさんの気持ちが読めなかった(>_<)

投稿: マナ | 2004.07.04 11時43分

>マナさん、謝らないでぇ~!
私も読み返してみたらやっぱり間違いの指摘みたいな文章でした。
あずさんごめんねー。
昔の小説に「変しい変しい私の変人~」って言う超有名なフレーズが有って、
それをすぐ思い出したので、「面白い!」って思ったんだけど。
言葉足らずでしたね。m(__)m

投稿: TAMA | 2004.07.04 18時23分

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