オレンジデイズと私
ドラマ「オレンジデイズ」がハッピーエンドの最終話を迎え、数日が経とうとしています。ここでも一点集中型のファンサイト仕立てにして大いに盛り上りましたが、今日は一応の区切りとして、「オレンジデイズと私」という記事を書いて締めたいと思います。
私が「オレンジデイズ」を知ったのは、2004年の冬ドラマが続々と最終話を迎える頃の番宣でした。脚本は“恋愛の神様”こと北川悦吏子さん。出演はヒットメーカーの妻夫木聡くん&柴咲コウさんのツイントップ。そして主題歌は、私の大ファンであるミスチルことMr.Children。「もうこれは見るしかないでしょう!」という、今思えばただそれだけの意気込みでした。しかし回を重ねる毎に、その思い入れは予想以上に大きくなっていきました。その理由を、ここでのレビュー記事でも大変好評だった「番外編」のスタイルで、10連発行きます!
1. 妻夫木聡くん&柴咲コウさんの演技に期待していた。
私的に応援しているこの2人。妻夫木くんは、ドラマ「ブラックジャックによろしく」や多くの映画で見られる熱演ぶりが好きなんです。柴咲さんは、「視聴率が取れる女優」という肩書き無しでどこまで演技に惹かれるかが見ものでした。結果は、素晴らしかった!
2. Mr.Children(ミスチル)の主題歌「Sign」に期待していた。
春にリリースされたアルバム「シフクノオト」に収録されないこともあって、シングル曲として、ファンとして、大注目。すごく良かった! そのレベルは、「Sign週間」という記事特集を見てもらえれば十分わかると思います。
3. 青春群像劇をフジテレビ系以外で見てみたかった。
「愛という名のもとに」や「あすなろ白書」のような青春群像劇の名作は、フジテレビ系のドラマでしか見たことがありませんでした。まあ元々ドラマ歴が浅いのもあるけど。そして今回、初めてTBS系ドラマでそれを見ることになったんだけど(めずらしいのかな?)、ストーリーが面白かった!
4. ストーリーを理数的に分析して楽しめた。
ドラマは文系出身者揃いだけど、私は理系出身者。ここでのレビューでは、時には数式が出たり、時にはグラフが出たり。こんな理系人間ならではのレビューで、「反比例」ならまだしも「3次曲線」や「sin波」を出して考察したのって、ここくらいじゃないかな? しかも盛り上がれたし? まさかドラマを理数的に楽しく語れるとは思ってもみなかった。
5. 地元・名古屋地区やドイツ・フランクフルトへのリンクがあった。
我が住む街の隣市であり仕事場のある市・名古屋の話が登場したり、かつてヨーロッパ旅行へ行った際の経由先・フランクフルトが登場したりで(これは今回発表する新事実です!)、自分自身へのリンクが見つかって本当に驚いた。まさかこのドラマで思い出させてくれるとは・・・。
6. ピアノ・鍵盤楽器への熱中度が高まった。
数年前に知人に借りたキーボードで練習した程度だった、鍵盤楽器。このドラマでは当初、登場する楽器がバイオリンのみだったけど、中盤からはピアノ・鍵盤楽器がメインに! これは本当にうれしかった! 私もかなり影響されて、楽譜読みの入門書を読み返したり、ピアノ音楽を多く聴き返したりで、とにかく熱中した。加えて、後日キーボードを買う予定でいるほど。
7. blogデザインをしながらWeb技術を勉強できた。
blog(「あずスタ」のようなサイト)の運営に力を入れ始めた時期が、このドラマが始まる頃。毎回レビューを書きながら、デザインを「オレンジデイズ」スタイルにして日々カスタマイズしました。その副作用で、また新しいWeb技術を勉強できたし、アクセス・ページビューの向上も実現できたし、中堅blogサイトにまで成長しました。
8. 意外にもデータ性が高く豊富なドラマだった。
私が長文でレビュー語るドラマのタイプは、「データ性の高い作品」。本館「adsTV-web」を見てもわかる通り、「アンティーク」や「天才柳沢教授の生活」等がその類で、思う存分書いた過去がありました。最大の特徴は、「他人とは観点の違うレビュー」。このドラマは、その対象に値しないだろうと思っていたけど、始まってみればモロにその類! しかも恋愛ドラマとしては初! 特に「番外編」に至っては、観点の違うレビューが十分に引き出せたと思います。
9. 自分の書くレビューや観点の絶妙さに自信がついた。
これまではドラマのレビューを書いても、大きな反応は得られず「自己完結」で終わっていた感もありました。でもblogというシステム下で公開することによって、来てくれた皆さんから賞賛や同意等の多くの意見をいただきました。それでまた少し自信がつきました。こういう反応があって、自分自身を磨けるものなんだなあと・・・。
10. 「音」の無い世界と自分の「オレンジデイズ」について深く考えた。
私の「オレンジデイズ」、つまり「青春の日々」。ここで、ドラマで描かれた大学4年の時の話をします。私は某大学の情報処理系の学科に、他大学・他学科の推薦を蹴って自力で入学しました。それで4年になるずっと前から目指していたのが、そこにあった音響工学系の研究室に入ることでした。結果、熱意が伝わって入室が決定し、そこで一年間「音(音楽ではなく音そのもの)」について思う存分勉強しました。同時に卒研ゼミの毎週司会&宴会部長も務めましたが(笑)。ここで私が取り組んだ卒研のテーマが、「音声分析」というもの。かなり分かりやすく説明すると、声の変化で分析するタイプのウソ発見器の原理を研究していたんです。いろんな音の波形を機械的かつ周波数的に分析することによって、さまざまなことが分かるんですね。これがもう面白いったらありゃしない! NHKの時報を、「ドレミの“ラ”の音」とは言わず、「440Hzと880Hzのトーンパルス」と言っていたような私です(苦笑)。こうして「音」についてかなり詳しくなっていったんだけど、この研究で必要不可欠だったのが、「聴力・耳で聴くこと」でした。ところがこのドラマは、その「聴力」がテーマの一つになっていたのもあって、大変注目してしまいました。当たり前にあった聴力をもって研究していた自分。しかしその「当たり前」が失われた世界というのを、ドラマを見ながら研究室生時代と照らし合わせて深く考えてしまっていたんです。最悪の場合、「音」と共に過ごした研究生時代そのものが、全て無になっていたかもしれないと・・・。思い入れが大きかった理由は、こうしてたくさん考えた本件が一番大きかったです。
以上です。これらはどれ一つとっても、かけがえのないものでした。これら全てが、最終話のレビューの最後で書いた「そして、ありがとう、オレンジデイズ!!!」に集約されるわけです。
ここで告知。「あずスタ」での「オレンジデイズ」の記事やコメント等をまとめて、本館「adsTV-web」にてファンサイト仕立ての1コーナーを置くことにしました! 只今作成途中ですが、しばらくここからのリンクのみで仮公開し、後日正式に本公開します。この記事を読んでくれた皆さんには、一足お先にご紹介します!
○オレンジデイズノート(仮タイトル)
【 http://homepage1.nifty.com/sodey/adstv/orange/odnote/ 】
※重要告知!
記事と共に、ここでいただいたコメントも載せています。「HN(ネット名)が出るのは困る」、「コメント出されるのは困る」といった苦情がありましたら、ここのコメント欄かメールで連絡してください。よろしくお願いします。
私の中で「オレンジデイズ」の熱中度は、今なお収まりがつかないという結論です!
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