ミスチル・「シフクノオト」全曲感想
Mr.Childrenのニューアルバム「シフクノオト」について、当初から3日連続で記事にする予定でした(2日目の記事は予定外)。その最終編となる今日の記事は、「シフクノオト」の全曲感想・私的ライナーノーツです。音楽の楽器的知識は乏しいので、単純に楽曲に対しての感想を素直に書き綴りました。共感する点等ありましたら、どうぞ気楽にコメントしてくださいね!
Mr.Children 11th ALBUM「シフクノオト」
私的ライナーノーツ01. 言わせてみてぇもんだ
1曲目としての第一印象。「あっ、インストじゃない!」。
従来のアルバムは、1曲目をインスト曲にするのが定番だったけど、
今回はなかった。ということは、コンセプト性はあまりなし?♪古くからの迷信に見える理想の形
から始まる曲調の変わり具合が絶妙。この数小節がまた良い!
でも実は、イントロ部分でそれを匂わせているんだよね。02. PADDLE
「NTT DoCoMo」のCMソングとして有名。
かなりキャッチーな曲調だから、好きな人も多そう。
前作「IT'S A WONDERFUL WORLD」の2曲目「蘇生」に通ずるポップな曲。
ミスチルって毎回アルバムの2曲目に、こういう元気の出る曲を持ってくるよね。
今回も例外ではなかった、と。これ、すごく良いねー!♪もしかしたら今日は何も起こんないかも
の、連符を交えた滑るような歌いこなし、ココがツボ。
03. 掌
25枚目の両A面シングルのタイトル曲・1曲目。
強く訴えてくる歌詞に圧倒されたりもする。その構成が上手い。
この曲は確かPVで見たのが最初だったけど、
あの映像は結構エグい。04. くるみ
25枚目の両A面シングルのタイトル曲・2曲目。
あえて両A面シングルと同じく、「掌/くるみ」の曲順にしたのは意図的?
でも「掌」に対して「くるみ」という図が確立している感はあるなあ。
「クラスメイト」を聴いた時に似た和やかさを感じる。
なお「くるみ」とは、人名ではなく「来る未」。05. 花言葉
これはまた名曲だけど、聞き惚れているうちに終了。3分ほどしかないんだね。♪コスモスの花言葉に揺れながら
こんなイントロ。コスモスの花言葉を調べたけど、色によっていろいろ。
赤は調和、白は美麗、ピンクはなんと、少女の純潔・・・。06. Pink~奇妙な夢
Pink・ピンク・・・前曲の「コスモスの花言葉」は、ピンクのものだった?(笑)
微妙にリンクしてるけど、この曲から急にダーク色が強くなる。
ここで一つの区切りが見えた。07. 血の管
ものすごく悲しそうなピアノのイントロ。
しかし始まってみれば、思ったほど重くはないという、そんな曲。
これも3分しかなくて、あっと言う間に終わってしまう。08. 空風の帰り道
元々は、シングル「HERO」のカップリング曲。
カップリング曲のアルバム収録はミスチルでは少ない方なので貴重かも。
静かな曲だけど、音の強弱を上手く取り入れていると思う。
この辺りから、ダーク色モードが解除される感じがする。09. Any
23枚目のシングル曲。極力プラス志向にさせてくれるよね。
既発表のこの曲。今回のアルバム内での存在意義は何だろう?♪また12色の心で 好きな背景を描きたして行く
アルバム内の全12曲のことを指しているとも取れる。
そんな解釈のまま聴くとまた面白いかも。10. 天頂バス
本アルバムのCMソングとして有名。
おっ? アルバムに必ず1曲は入る「冒険曲」? そう思わせるイントロ。
いや、冒険はしてると思う・・・。ただ今回はおふざけは控えめ?
これは歌詞が見もの。重複詞が少ないんだよね。
曲の方も、ベースのフレーズが有りつつも、
随所で転調(「天頂」?)して脱線してるもんね。
「バス」だから脱線ってことはないか・・・。11. タガタメ
昨年秋にラジオ放送で先行公開された曲。
先に言っておくと、私は全曲中一番好きなのがこの曲!
さらに正直に言うと、今年2月にTBS系報道番組「NEWS23」で披露された、
イントロ有りの「オーケストラバージョン」の方が好き。
そして、桜井さんの魂こもった叫びに、心から感動した!
かなりメッセージ性が強いね。後半に至っては、その印象付けが激しいね。
「子供を思う親の視点」っていうのが、目新しいところかな。12. HERO
24枚目のシングル曲。既発表曲だし落ち着いたラストだと思っていた。
しかし聴いているうちに思った。この曲って、こんなに良い曲だったっけ?
ラスト曲というのもあってか、そんな風に再認識させてくれた。
一番最後の音の余韻が、そのまま次の何かへつながっていくような・・・。♪でもヒーローになりたい ただ一人 君のとっての
このフレーズ、泣かせるじゃないですか・・・。
以上、全曲の感想でした。
シングル曲等の既発表曲が多いアルバムで、それぞれが浮いて聴こえてしまうのではないかという思いもあったけど、そんな心配は無用でした。この曲順、この構成で、一つの長編物語のように上手く融合されているような・・・。2年振りの作品だったけど、「疎」よりは「密」。完成度が高く、とても聴き応えがある、アルバムだと思いました!
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コメント
あずさん、はじめまして~。
ご紹介いただきまして、ありがとうございます。
「シフクノオト」の感想としては、同じように感じているところが多いですね。
やっぱりアルバムを一つの作品として見ているというか、
そういうところが通じるものがあるように思います。
あ、あと「PADDLE」で僕も、
♪もしかしたら今日は何も起こんないかも~パドリング♪
のくだりが、かなりツボです(笑)
ではでは、今後ともよろしくお願いしますm(__)m
投稿: Top_Road | 2004.04.11 00時44分
Top_Roadさん、どうもありがとう! 「シフクノオト」の全曲感想を書いて登録する直前に、「こんなんで良いかな?」と思って他人の感想を探していたら、Top_Roadさんの記事がかなり私の感想に近く共感する点が多かったんですね。そうそう、シングルは曲単体の鑑賞でも良いと思うけど、アルバムは単体でなく一連の流れを鑑賞したいところなんですよね。探したところでは、アルバムの中の特定曲の感想や、いきなりのまとめ感想が多かったけど、Top_Roadさんの記事は視点やスタイルも含めて私の記事に一番近かったわけです。それで安心して今回の記事を登録できました。今後も期待していますね。どうぞよろしく!
パドリング(「PADDLE」より)、やはりちょっとしたブームみたい(笑)。♪もしかしたら~ の部分の、一度うんと下がった後に急激に上がっていくところ、そこがやはりツボであるということは間違いないです。 (^_^;)
投稿: ads(あず)@管理人 | 2004.04.11 01時55分
こんばんわ~!
素晴らしいレビューですね。
参考にさせていただきます(ぇ)
ミスチルの歌詞っていろんな感じ方があっていいですよね。
それだけ深い歌詞なんだなぁと思います。
投稿: プリムローズ | 2004.04.14 01時52分
どうもー! 1曲1曲が壮大過ぎて長文レビューが書けなかったので、短文で完結にまとめましたよ。参考になってます?(笑)
ミスチルの歌詞はありきたりじゃなくて考えさせられるものが多いので、受け取り方も様々なんですね。プリムローズさんも全曲レビューの方、頑張ってね! 「タガタメ」のレビューに期待しているので、書けたらトラックバックを送ってくださいな。 (^o^)
投稿: ads(あず)@管理人 | 2004.04.14 21時44分
シフクノオト 聴いて最近ながら感動しているのですが歌詞カードをなくしてしまいました・・・
どこかに全曲歌詞おちてないですかねぇ?ご存じないですか?
投稿: けん | 2005.02.28 08時39分
無くしてしまいましたか、それは残念ですね。歌詞は落ちているものなのでしょうか、私には答えられません。
投稿: ads(あず)@管理人 | 2005.03.01 01時19分