ドラマ「オレンジデイズ」が私的にはかなり好きなので、先週サイトデザインを「オレンジデイズ」スタイルにしました。でもあれからも変わらずこのドラマの情報を求めるアクセスが多いみたいなので、それに便乗してさらにデザインを強化させてみました。いかがでしょうか?
バナー部分はオープニングの陸上トラック。「あずスタ」の部分はタイトル画面に似せたんだけど、なかなかナイスな出来? 主題歌「Sign」の一節をメッセージとして入れてみたけど、手話の字幕で使われている「MS UI ゴシック」ではなく、映画の字幕で使われるフォントを使ってみたら、これがなかなか良い雰囲気。全体として見て、自画自賛しています(笑)。記事部分には、ドラマのタイトルにもある「オレンジ」を意識して、カットオレンジの画像を入れてみたけど、さわやかな感じになってるかな?
○TBS系日曜劇場「オレンジデイズ」
第3話「君の涙」 (この話のコメントやトラックバックは、本記事へ!)
櫂(妻夫木聡)は、沙絵(柴咲コウ)のためにセミプロのオーケストラサークルを見つける。沙絵を説得し団員の前で演奏させた結果、受け入れてもらえることが決まった。しかし、沙絵の心の音と実際の音が微妙に異なり、音も団員とも微妙に不協和音が生じ始めていた。
まずは一旦整理。先週のバイオリン探しはもう解決したんだね。それから、櫂はまだ就職活動中なんだよね。初回話以来進展が不明だから、どうなってるんだろうとね。バイオリンやオーケストラのサークルを探す前に、就職先を探せよと・・・。
まあそれはさておき、櫂が沙絵を何とか説得して演奏させてサークル入団が決まりました。「あの弾いた曲って何?」という人のために書くと、バッハの「ガボット 無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番より」だそうです。それでその後、二人でキャンパスを歩きながらのこんな会話シーンがありました。
沙絵: (手話)
櫂 : 意識を集中させて?
沙絵: (手話)
櫂 : 心の中で、メロディを奏でる
沙絵: (手話)
櫂 : それに乗る?
沙絵: (字幕)そう、波乗りみたいにね
櫂 : へー、波乗り
沙絵: (字幕)そしたら、間違わない
櫂 : はー、なるほどね!
へー、波乗り・・・パドリングもやるんだ? (^◇^)ミスチル「PADDLE」ネタ
実際その後の「NTT DoCoMo」のCMでも「PADDLE」がかかってるけど、もしや脚本の北川さん、「波乗り」を使ったのって、主題歌がミスチルだからとか“そんなことを考えている(「Sign」より)”だったりする?(笑) その後、沙絵の方から櫂に抱きついて、ピョンピョン飛び跳ねてはしゃいじゃうんだけど、「ちょっと今の、よろしくなくなくなくなくなくなくなくない?」と、それを見ていた啓太(瑛太)[なく・3回]や翔平(成宮寛貴)[なく・5回]以上に、テレビの前で7回ほど言っちゃったよ!
そしてここからが沙絵の悲劇。かつての名演奏者であっても、やはり心の中での音と実際の音は、微妙にずれがあるわけで。それが半音、いや数十Hz(ヘルツ)単位のずれでも、演奏全体としては不協和音を感じさせる要因となるわけで。実際は音以外に小節の微妙なずれも生じているのではないかと。今回はそこを見事に指摘されてしまいました。鍵盤楽器のような“デジタル的楽器(離散的)”は、既にある音を指定(鍵盤を押すこと)すれば良いけど、弦楽器のような“アナログ的楽器(連続的)”は、音を指定する位置だけがあって、そこを自らの感覚でとらえて指定(指を押さえること)しなければならない。難しく言っちゃったけど、実際の音を聴かずにバイオリンを正確に弾くことは、予想以上に難易度が高いんじゃないかなってことね。
自信を失った沙絵を気遣うため、沙絵の自宅へ駆けつけた櫂。沙絵の母親(風吹ジュン)を交えた3人のシーンだけど、櫂がしゃべりながら手話をするところは、皆手話を知ってるわけだし、沙絵も母親も櫂の方をしっかり見てたし、「別にしゃべりながら手話しなくても良いのに」と思っていたんですよ(苦笑)。まあこれは視聴者のための定番の配慮なんだけど、でも今回はそれがセリフの言い回しによって意味のあるものになりました。
沙絵: (母親に向かって)すごく、いい人なの
でも 私、この人の声がわからないの
この人の声が聞けないの
つまり、沙絵が櫂の声を“目で聴いて”いて、その声について母親に尋ねるという流れに持っていったということね。しかしこのセリフ、辛い・・・。耳が聴こえなくなってから出会った人の声を、普通に聴くことができない辛さ。元々聴こえない人よりも、もどかしくて辛いかも(いずれにしてもこの表現、ごめんなさい)。その後、沙絵と櫂が二人になった時のこんな会話シーン。
沙絵: 何で私ばっかり こんな目に合うのよ
櫂 : それ、この間も聞いたよ
(中略)
生きるのが苦しいのは 君だけじゃない
僕が君を 音の闇の中から 救う
櫂の沙絵を思いやるこのセリフに感動! 沙絵もここまで気遣ってもらったのって、同世代では初めて? とにかく沙絵も櫂のメッセージを受けて胸を打たれ、沙絵の方から櫂に抱きついていったのでした。「沙絵の方から櫂に抱きつく」、これって前半にもあったよね? 今回の重要なポイントだと思うんだけど、「同じ抱きつく行為でも、その意味は全く違っていた」ということの対比が、上手く描かれていたんじゃないかな?
最近のコメント